浅草橋で超ディープなイベントが開催!「AMAZING商店街」レポート!

コロナ禍になり、リアルイベントが軒並み中止や延期になるなか、「出展者来場者にアメイジングな出会いを!」をコンセプトに、去る4月4日に「AMAZING商店街vol.1」が浅草橋文具共和会館で開催されました。

こちらのイベントは、玩具や同人誌、アクセサリーや映画など、ジャンルを横断した販売・展示イベントです。対面イベントは久しく取材できてなかった当編集部もドキドキして会場に向かいましたが、なんとびっくり入場は1時間待ち!

大盛況だった本イベントをレポートしていきますね!

“意外な組み合わせ”を探して開催!

まずは、今回のイベント主催を務める、マクラウドの白石さんにお話をうかがいました。

主催の白石さん。普段はオリジナルTシャツを制作している。1974の由来は「その時ピンと来たもの」だという。

「もともと2020年11月に、もっと小さいスペースで『AMAZING商店街vol.0』を開催しました。そのとき手応えがあったのと、今度開催するときはノンジャンルにすることで、玩具のお客さんが今まで出会ったことのない同人誌を見つける、といった、新しい出会いや相乗効果を狙えればと思いました」

昭和の広告をぎっしり詰め込んだ同人誌。あー懐かしい! と80年代生まれの編集部員も盛り上がります。

普段は、映画系の同人誌やオリジナルTシャツを制作する白石さん。狙い通りの意外な組み合わせイベントはかなり評判で、入場も1時間待ち!

年号とともにどんな出来事があったかをさり気なくデザインしたオリジナルTシャツ。

「コロナ前は、マッドマックス系のイベントをゲストを海外からアテンドして開催したりしていました。私自身もイベントができなくなって寂しい気持ちがありましたので、今回は狙い通りの評判で良かったのではないでしょうか」

こちらのホルスター、もちろん革は、浅草橋で購入したそう。

広く告知した結果の成功ということで、2回目は2021年秋頃の予定だそう。ぜひ、次回も浅草橋で、今度は2フロアや2デイズでの開催を楽しみにしたいですね!

オリジナルキーホルダーと缶バッジも可愛い!

制作エネルギーは“愛”

ここからは個性あふれる魅力的な店舗を紹介していきます。

「もず串」さん

ゆるい猫のイラストがトレードですが、こちらのイラストは人気作家「こだま」さんの手書きイラストなのだそう。

全猫飼いが嫉妬していた犬飼いが玄関に貼っている「あのシール(狂犬病の予防接種を受けるともらえる門標というそうです)」に見立てた猫シールは250円! なんとなく仙猫カリン様を思い出す色合い。

1番人気はシール(250円)。売上の一部は保護猫団体に寄付をしているということで、思わず編集部もお買い上げ!

人気作家、こだまさんが手書きしたという猫のイラストをプリントしたエコバッグ。ゆるくて可愛い。売上の一部は保護猫団体へ寄付されている。

bellkuroストア

スペース系が目を引く、ハイパースペースメガネ拭き(500円)や、謎に癖になるTOGGLEスイッチキーホルダー(500円)と、新しいんだけど馴染みのあるグッズがいい感じのbellkuroストアさん。

何も作動しないけど、手が止まらなくなるスイッチ。小さい頃、こういうのに憧れましたよね。

遊び心と実用性を兼ね備えたスペースメガネ拭き。これでメガネを拭けばコスモを感じられる?!

イチオシは「愛から作った」という同人誌。1990年代に放送されたアメリカの人気ドラマ「ツイン・ピークス」を完全解説した力作は、イラストも入って読み応えがあります。

帯には長年のご友人だという人気作家のこだまさんと爪切男さんの推薦文が! ツイン・ピークス、未視聴の方はぜひこの熱量を受け止めてほしい。

本編はイラストもふんだんに盛り込まれ、愛を感じます。

廃墟にカセットにテーマも個性豊か

八画文化会館

紙と電子で活動している編集団体ということで、八画文化会館さんの扱うテーマは廃墟やシャッター商店街になる前のアーケードと、かなりディープ。

全国の廃墟や商店街、昔ながらのパチンコ屋などを撮った写真は、マニアならずとも思わず引き込まれます。

イチオシはライターが2300件のパチンコ店を回ったというこちらの一冊。懐かしのパチンコネオンが哀愁たっぷりだ。

時代に取り残されつつもまだ光を放つ街や建物の風景にスポットを当てています。

その隣でブースを構えるのは、写真家の木藤富士夫さん。全国の公園遊具を集めた写真集は、実は編集長・伊勢ももともとファンだったとか!

公園遊具の写真たち。今住んでいる地区を教えたら近隣の公園情報を教えていただけたのがびっくり!

ポワン*コムコム

「わ!これ可愛い!」と思わずブースに引き込まれたのが、ご夫婦で出店していた「ポワン*コムコム」さん。昭和の品と言われるようになったカセットテープをモチーフに、革のカードホルダーやショルダーバッグを制作販売しています。

ご主人から褒められたのがキッカケで作り続けるカセットテープ型のカードホルダー。色味も豊富で選ぶのも楽しい!

「もともとクラフトワークが好きだったんですが、夫の誕生日にこのカセットテープをモチーフにした作品をプレゼントしたら、初めて褒めてくれたんです。それが嬉しくで、今も作り続けています」

そう話す奥様。ちなみに旦那様はカセットテープのコレクターで、自宅には200〜300本を所有しているといいます。

カセットの中でも、このリールの歯車のような形が好きだという奥様。

「革の購入はもちろん浅草橋です。アンドレザーさんとかにはよく行きます」

革のことなら「And Leather」へ!店舗の特徴とあわせて一挙紹介

浅草橋から生み出された素敵作品は、ご夫婦の愛が詰まっていました。

ラジカセ型のショルダーバッグは作りもしっかりでかなりオシャレ!

これ知ってる!のおもちゃもたくさん

のそ子

「これは何でできてるの?」と、思わず覗き込んでしまったのが、「のそ子」さんが販売するビーズブローチです。

一瞬写真かと思ったら、ビーズだったという驚きのクオリティ! 映画好きに合わせて今日はマニアックな映画作品の俳優やシーンをビーズブローチに。

まるで写真のようにグラデーションをしっかり出した作りは、マニアックなものから売れていくといいます。

もともとはワークショップなどでビースや羊毛フェルトの教室を開催していたのそ子さん。現在は開催も難しいとあって、こうした販売を積極的に行なっているそうです。

「どこかで見たことある顔だなー」とおもったら、こちら内田百間先生。す、すごいリアル…。

「濃いね!」と周りながら笑顔になっていった今回のイベント。

ほかにも玩具や映画系グッズ、ソフビなどのお店もたくさんあり、紹介しきれないほどの熱量を放っていました。

愛が詰まったイベント、次回は2021年秋に開催予定です。大好評につき、行かれる方は事前チケットを購入して参加しましょう!

浅草橋で開催される際は、また告知いたしますー!

文:おおしまりえ
写真:伊勢 新九朗