浅草橋「大人の文化祭2020」に行ってみた!大のおとなが歌ってた!踊ってた!はしゃいでた!

2020年12月18日(金)、浅草橋「大人の文化祭2020」が、ライブハウス・浅草橋MANHOLEさんで開催されました!

このご時世なので、来場者は25名限定。

声援は送れないものの、そのぶん大きな拍手とジェスチャーで大盛り上がりの5時間!

ロックあり、ブルースあり、ダンスあり、三線あり、コントありの全9組が、日頃の鬱憤を晴らすかのごとく大熱演!

YouTubeでも生配信され、浅草橋にゆかりのあるアーティストたちのパワーを(コッソリ)全世界に知らしめた1日でした。当日の様子を、師走なので高速でレポートします!

当日の動画は、「浅草橋を歩く。」のYouTubeチャンネルに、アーカイブが残っていますよー!

「キレキレダンス」からの「浅草橋の魔女!?」

司会を務めたのは、「浅草橋勝手に親善大使」を名乗る鉄のハートを持つ女、清水百恵さんと、「浅草橋と浅草のハーフ」を名乗るロックシンガーのモトクニさん。二人の軽妙なトークで大人の文化祭の幕が開けました!

まず登場したのは、浅草橋のダンススタジオ「El patio」のダンスユニット。

躍動感のあるキレッキレのダンスに会場のボルテージは一気に急上昇!
浅草橋にこんなキレのある人たちがいるなんて、驚愕しました!
ふだんは、老若男女の生徒さんのダンスレッスンをされている先生です。
動画をご覧いただくと、その迫力を体感できるでしょう。

続いて登場したのは、美術家かつ魔女であられる菊村詩織さん。魔女!?

さすが魔女だけあって、醸し出すオーラが尋常ではありません。お美しく妖艶かつ耽美。映像作家の西原雨天さんによる幻想的な映像の中で、壮大な世界観の詩文が語られていきます。浅草橋のライブスタジオが、地球創生の現場に変わった瞬間でした。

なるほど、「大人の文化祭」は、学生時代の文化祭とはひと味もふた味も違った奥行きを感じさせますね。

「酔いどれ三線ライブ」からの「爆笑即興コント」

「心」という文字が記されたピンク色のTシャツを着た2人組が舞台に登場。
「ヤスジーザス&みなこ」は、三線(沖縄三味線)の調べを披露してくれました。

「花」「涙そうそう」「ハイサイおじさん」などの名曲の数々に心がほっこりしてきます。みなこさんの美しく伸びやかな歌声に沖縄を感じ、またヤスジーザスさんの酔っ払い具合に下町浅草橋を感じ、会場は笑顔と笑いに包まれました。

笑いといえば、次に登場した「即興イズム」の3人もすごい。ぜひ来年のキングオブコントに出場してほしい!と誰もが思う大爆笑が起こりました!

即興イズムの3人の何がすごいって、その名の通り、即興でコントを作ってすぐに演じることができるんです。このときは、映画「バックトゥーザフューチャー」を1分ですべて演じるというお題で、見事1分で話を完結させて笑いをとっていました。気になる方は、ぜひ動画をご覧ください!

「魅惑のバルーンアート」からの「昭和の歌姫」

小休止を挟んで、後半戦に突入です。
そろそろビールも5杯くらい飲んでほろ酔いになっていた時に、トナカイが登場しました! 普段はポーカーの実況アナウンサーやパズル作家として活躍している「てらこ」さんが披露してくれたのは、バルーンアート。
後半戦へのスタートがしめやかに切られました。

すると、今度は往年の美空ひばりさんが着ているようなドレスに身を包んだ女性が登場です。お顔を見ると、司会者の清水百恵さんではありませんか!

誰もが一度は聞いたことのある昭和歌謡の名曲を、抜群の歌唱力で、艶やかに熱唱していきます。歌うときの仕草やポーズからして、昭和の歌姫が舞い戻ってきたかのよう。すごい!さすが浅草橋の勝手に親善大使を名乗っているだけあります。

「編集長のガチバンド」からの「若大将の熱唱」

昭和歌謡のあとは「ロックンロール」です。
登場した4人組ロックバンド「GARAKTURBO」は、実は「浅草橋を歩く。」の編集長である伊勢がボーカルを務めています。
どれどれ、大人の文化祭主催者のお手並を拝見したろうと思っていると、おいおい、なかなか悪くないな、というか、かなりいいな、というか、めちゃくちゃ盛り上がってました!

一度聞いたら忘れられないサウンドと、ギターとベース、ドラムのバランスも素晴らしく、加えてファンクやダンスミュージックの要素も垣間見られ、非常にハッピーなロックなわけです。編集長の隠れた才能を知り、会場のボルテージも最高潮に達します。

そして、浅草橋の名店「たいこ茶屋」の若大将ゆうすけがそれに続きます。
実はゆうすけさん、この日が初のライブ出演。
浅草橋を盛り上げていこうと、人肌脱いでくれたそうです。

初ライブで人前で歌うなんて、緊張してどうにかなってしまいそうですが、ゆうすけさんは声が枯れるほど、大熱唱。この日、いちばんの拍手が湧き起こりました。
やはり、技術ではなく「思いのこもった歌」こそ人を感動させるのですね。

トリを飾る謎のバンド「黒革の部長」

いよいよ、トリです。
第1回、浅草橋「大人の文化祭」のトリを飾るのは「黒革の部長」なる、ボーダーと革ジャンを着込んだ3人組のグループ。

この方が、部長。

この方が、部長秘書。

この方が、課長。

というラインナップ。課長は、司会を務めていたモトクニさんでした。

「黒革の部長」ですが、コミックバンドっぽい雰囲気かと思ったら、大間違い!

とんでもない実力者でした。
そもそもこのモトクニさんという人は、20代の頃に、ロンドンで国際派バンドを組んでいたほどの、知る人ぞ知るミュージシャン。
ギターを一発かき鳴らした瞬間、「こいつはすげえ!」、歌声を聴いた瞬間、「なんという迫力とムード!」と、誇張なしに感じました。
一度聴いただけなのですが、サビのフレーズは1週間経った今も、私の頭にリフレインしています。こんな経験、人生初です。

「黒革の部長」は、オリジナル曲に加えて「新橋ミュージックホール」という伝説のTV番組で、ビートたけし、トータス松本、ユースケ・サンタマリアの3人で組んでいたグループの楽曲も披露。オリジナルの生演奏は二度と聴けないそうで、「黒革の部長」による演奏はとても貴重なものでした。

てなわけで、5時間のボリューム満点のプログラムが終了!

浅草橋にはこんなにすごい人や面白い人がたくさんいると知ることがイベントでした。今年はコロナ禍で、生で観覧できる人は限定されていましたが、来年はさらに大規模に行なう予定もあるとか。「大人の文化祭」をきっかけに、仲間を増やして、一緒に浅草橋全体を盛り上げていきましょう!

何度もになりますが、映像はYouTubeに残っているので、ぜひ、一度、ご視聴ください☆

文/堀田 孝之 写真/浅草橋を歩く。編集部