「鶏白湯(パイタン)」とはよく耳にするが、「豚白湯」とはあまり馴染みがない響き・・・
そんな好奇心から入ってみたラーメン屋さんがとんでもない大当たりの名店でした。
様々なグルメサイトで軒並み高評価を得ているのも納得。この店イチオシの特性豚白湯ラーメンをいただきました!
キレイで明るいまだ新しいお店
JR浅草橋駅東口から北側に徒歩5分。大きく「豚白湯」と書かれた垂れ幕が目印のお店、「ろく月」。
趣のある店構えと、清潔感のある店内が客を心地よく迎え入れてくれるので、たとえば女性一人でもとても入りやすい雰囲気です。
店内にはカウンター席とテーブル席が1つ。カウンターを挟んだ厨房では店長の湯田さんを中心に手際よく調理が進んでいきます。
ちなみに湯田さんはこの店を始める前は浅草橋で宅急便の配達員をしていらしたそうです。。そこから修行を経て今のラーメンに行きついたなんて、よほど才能があったんでしょうね。
注文は食券システムで、メニューは豚白湯ラーメンが3種類と、醤油ラーメンが1種類だけと至ってシンプル。
卓上調味料もゴマとコショウと柚コショウの3つみ。特に味変する必要もないので、むしろ本当はこれもいらないくらいだと思いました。
初めて訪れたという人には、やはりまず特性豚白湯ラーメンを食べていただきたい!お腹に余裕があればライスもいっちゃいましょう!!
濃厚なのに重くない極上のスープ
- 特性豚白湯ラーメン 950円
まず見た目からして、ドーンッとまるまる一本のアスパラガスがインパクト抜群!
他にもオクラやヤングコーンといった、ラーメンのトッピングとしては珍しい野菜が彩りと食感を引き立たせます。
麺は細麺で、色がわずかに黒みがかっているのが特徴。これは焙煎胚芽を混ぜ込んだ自家製麺を使っているからであり、一般の麺よりコシが強い印象でした。
そしてなにより言及すべきはそのスープ!
「豚白湯」は一見すると普通の「豚骨スープ」と変わらないように思えますが、あの独特な臭みがほとんどなく、コクと旨みが凝縮されてよりマイルドに仕上がっています。脂っこさも少ないので、すんなりと最後まで飲み干せてしまいました!
その他にも、まるまる一個入った半熟卵や太くて歯ごたえのあるメンマ、分厚くて味のしみたチャーシューなど、とにかく魅力満載のラーメンです。
ごちそうさまでした!
あっさり醤油も食べておきたい逸品
- あっさり醤油ラーメン 850円
さんざん豚白湯を褒め称えた後に言うのもなんですが、実はこちらの「あっさり醤油」も甲乙つけがたいほどの美味しさ!
確かにあっさりと素朴なスープではあるのですが、なんともクセになる味わいで、ちぢれ麺と絶妙に絡み合います。レンゲを口に運ぶ手をいつ止めていいかわからなくなり、気づいたら飲み干してしまいました……。
大きなチャーシューが2枚乗せられているのも豪勢ですし、豚白湯よりもこちらの方が中毒性があるという人も多いはず。
名物の豚白湯も、定番のあっさり醤油も、どちらも何度だって食べたくなるこだわりの絶品ラーメンでございました!
店舗情報
「豚白湯・ろく月」
11:30~14:00 18:00~21:00(各10分前ラストオーダー)
日・祝 定休日(土曜は昼のみ)
文:小林
撮影:伊勢新九朗