JAZZ香る本格中華料理!一瞬で地元民が常連化した「中国菜 仁」

生まれは浅草、育ちはバシの生粋の下町っ子である私、浅草橋勝手に親善大使こと、清水百恵、今回から、「浅草橋を歩く。」のライターとして参戦させていただきます!

ご紹介するお店は、私が所属している「浅草橋盆踊り倶楽部」の代表であり、これまた、私以上に生粋のバシっ子である、「太田初枝」さんから、「早く、伊勢さんにココを取材するように言ってー!」と、ゴリ推しされていたお店です。

ちなみに、そんな太田さんにも取材に同行してもらい、太田さんには浅草橋を愛する人たちをピックアップする『HUMAN OF ASAKUSABASHI』にご出演していただくという、同時取材を敢行!

HUMAN OF ASAKUSABASHIはこんな感じです↓

【HUMANS OF ASAKUSABASHI】シリコンバレーで青春を過ごした彼女は、なぜいま浅草橋に住んでいるのか?-ディニティー夏幸- 【HUMANS OF ASAKUSABASHI】映画のような人生を歩む男、 浅草橋でブルースを奏でる!-モトクニ-前編

ということで、前置きが長くなりましたが、味にもうるさいバシっ子・太田初枝さんがお薦めする、本格中華のお店をご紹介します!

そう、ここが浅草橋のどこかわかりますか?

奥ゆかしく凛としつつも温かい

『中国菜 仁(ジン)』がOPENされたのは、2019年10月。

ここは、旧福井中学校前の通りに面した喫茶店「杉」の跡地。

THE中華屋さんの派手さはなく、凛と静かに佇む門構えにわくわくさせられます♪

迎えてくださったのは、明るく気さくな奥さまと、厨房の奥から料理と浅草橋への愛情が溢れているマスター。

ご挨拶から私たちのテンションは上がりっぱなしで、ドリンクオーダーまでにどれくらいの時間が過ぎたのか……(笑)。

とてもアットホームな雰囲気であることが伝わるでしょう。

とにかく落ち着けわたしたち。

青島ビールに杏露酒でカンパーイ‼︎

見て! スタートから繊細。海老は紹興酒に漬けられ、どれもひと口ずつ、個性が炸裂です。

「オードブル」(レンコン・くらげ・くるみ・鴨・牛スネ肉→全部美味‼︎)

レンコンは酸味さっぱり、くるみはすでにデザート。牛スネ肉は、これこそ高級中華。

バシっ子は必ずこれを食す

ここに来たらこれは絶対‼︎ 太田さん大絶賛するこちら……。

「よだれ鶏」

複雑な味の正体は五香粉。

「タレでごはん3杯いける‼︎」と、太田さん……同感です。

そして、今回のスペシャルメニュー!

「牡蠣のフリット」

酸味の効いた甘辛ソースが衣に絡み、これまたごはん3杯コース。

メンバー全員うまさにうなだれました。

※3月現在メニューにございません。牡蠣の季節(12~1月頃)には是非‼︎

美味しさだけ伝えてごめん……。冬には絶対食べていただきたい一品です。

中華はやっぱり複数人 コスパ良しを体感して

さてさて編集長は、高級中華といえば『北京ダック』を毎回食べるとのこと(→成金オジさんかい!w)。

この日ももちろんオーダーされました! 見てください、この照り。

もちもち生地にタレが食欲そそります。

「ジン、これは?」と、マスターに語りかける奥さまの自然な会話がほっこり。

おもちゃ問屋を営んでいたお父様に連れられ、浅草橋界隈には馴染みがあったというジンさん。(漢字は仁だが本名ではないのがポイント)

お店を出すならこの辺りで出したいとずっと探していたようです。

そして、めぐり逢った浅草橋。「ご近所さんは皆さん優しいです」と奥さま。

いろんなお話聞きながらも、手は止められず、すみません。

タレは多めがお薦めですって。

綺麗に巻けました‼︎

いただきまーす。

私の隣では、太田さんの取材も順調に進んでいるようです。

お料理もまだまだ続きまして、次はこちら……。

「エビマヨ マンゴーソース」

マンゴーの甘味がマヨネーズの酸味を抑えて、とってもまろやか!美味です。

そして、肉汁でキラキラしていた「シュウマイ」

大きさもズッシリ食べ応え充分。

お酒すすみ、お話しも食事も勢いよくここまで来ました。

シメは、お薦めの「牛バラ肉柱候醤煮込みのせつゆそば」

何も言わず、人数分の小分けにしてくださった優しさにジーン。

極細麺がスルスルと、今まで食べていたことも忘れてしまったかのように、吸い込まれます。

とはいえ、満腹すぎてデザートにいけず……。

よだれ鶏の味と、牛バラ肉の味は、「中国菜 仁」さんの代表とも言える特徴的なお味だと感じました。

そして、なんだろうこの心地よい空間は……。

会話しつつ、食事しつつも、ずっとその答えを探していると、店内に流れるJAZZ。

「Honesty」「Fly Me To The Moon」など、スタンダードなJAZZヴォーカルが、店内を漂わせていました。JAZZが流れる中華料理店、今まであったでしょうか。

とてもさりげないけれど、さりげないくらい自然に耳のおもてなしをしてくださる「仁」でした。

店頭には、浅草橋の花屋さん「花楽堂」さんのラナンキュラスが可愛く彩られ、目を魅きます。

話は尽きず、聞くところによると、お野菜は「ベジラボ浅草橋」さん、お米は「吉田屋」さんだとか。

ご夫婦ともに、地元でないからこそ、浅草橋を楽しみながら愛してくださっているんだな……。

そんな花楽堂さんとベジラボ浅草橋さんの記事はコチラから↓(吉田屋さんも近々取材予定です)

浅草橋にはかつて花市場があった!?その名残をほのかに香らせる「花楽堂 -HANARAKUDO-」で花束を! [同じ柳橋に移転]「ベジラボ柳橋」で旬な野菜を美味しく食べよう!青空マルシェの安全で美味しい野菜が浅草橋にやってきた!

太田さんの取材も盛り上がったところで、名残惜しくもありますが、ここはまだまだ緊急事態宣言下……。

20時できちんと帰ります。と、そのとき、お会計にもビックリ!!

やっぱり中華は複数人だね! 高級中華でこのお値段!? 浅草橋、最高です。

まとめ

中華の名店に勤めていたジンさん。

気さくで朗らかな奥さま。

「マロニエ祭りを目の前で見られる!」と、楽しみにオープンされるも、半年後にコロナの波に襲われ、未だ叶っていない……。

しかし、流されない味と想いは、これからもっと浅草橋に根付き、高級中華を家庭の味へと広めてくださるに違いないと確信しました。

中国菜 仁
定休日:月曜日
営業時間:(ランチ)11:30~14:30 (ディナー)17:30~22:00
場所:東京都台東区浅草橋1-33-1
電話番号:03-6881-5425

文: 清水 百恵(浅草橋勝手に親善大使)
写真:伊勢 新九朗
協力:太田 初枝