東京五輪の開催を間近に控え、世界中の観光客が集まる東京。
でも、需要が高まれば、価格も上がるのが世の常というものでしょう。特に五輪シーズンともなれば、都心にアクセスのいいホテルには人気が集中。宿泊相場も跳ね上がることが予想されます。
そんななか“格安で便利な宿泊先”として、ホテル業界で注目を集めているのが「AONエリア」。聞き馴染みのない言葉ですが、年間250泊もするホテル評論家・瀧澤信秋さんが、日テレ系の情報番組『ZIP』で紹介したことで広く知られることになりました。
AONエリアとは、
A・・・浅草橋
O・・・押上
N・・・日本橋
の3つの都市を結ぶ三角地帯のことを指します。三角地帯のため、今では「AONデルタ」(※週刊SPA!誌上にて、その名で特集されました)とも呼ばれています。
これらの場所は、いずれも東京の伝統を色濃く残すエリアですが、これまで宿泊先としてはあまり注目されていませんでした。
そんなAONデルタが今、なぜ注目を集めているのか。そのヒミツに迫っていきましょう。
1泊2000円も!? 格安での滞在が可能!!
近年は観光で注目を集めるAONデルタですが、実は大小さまざまな企業がひしめく商業地区でもあります。
そのため、サラリーマン向けのリーズナブルなホテルが豊富なエリアでもあります。
ビジネスホテルはもちろん、外国人向けのゲストハウス、カプセルホテルまで揃っており、1泊2000円前後での滞在も可能!
たとえば、浅草橋のゲストハウスGRIDSさんなら、男女共用のドミトリーで1泊1209円~というプランもあります!(詳しくは公式HPをどうぞ!)
ゲストハウスやカプセルホテルというと抵抗があるかもしれませんが、最近はおしゃれで清潔な雰囲気の場所も増えており、若者や女性の愛好家も増えています。カプセルホテルに至っては世界的には「クレイジーな日本文化」の代表例ということで、訪日客には意外と人気みたいですよ!
アットホームな小規模宿泊施設は、宿泊者同士の距離も近いのが魅力! 滞在中に外国人ゲストと思わぬ国際交流があるかも!?
羽田空港から直通も! 実はアクセス抜群
AONデルタの魅力は“安さ”だけじゃありません!
実は日本橋・浅草橋・押上は、いずれも東京駅から電車で乗り継ぎ1回!最短10分で移動が可能!(※最短時間は『浅草橋』の場合)
しかも、羽田空港や成田空港に至っては、電車1本で行き来できちゃうんです!(都営浅草線と京急空港線が直通運転をしているため。成田空港は要・特急料金)
つまり、新幹線や飛行機で移動してから、あちこち移動することなくスグにホテルに辿り着けるということ。
夜到着ならすぐお部屋で休めますし、朝到着なら一度ホテルに寄って荷物を置いてからの観光もできますね!もちろん帰りには、ホテルに荷物を預かってもらってギリギリまで観光…なんてこともできますよ!(※荷物の預かりサービスについては、ホテルによって対応が異なります)
しかし、立地面で最も重要なのはAONデルタが、実は東京観光の拠点として非常に優れているということ!
AONデルタからは、以下の定番観光地に電車1本で訪れることができます。
▼東京・下町の顔『浅草』
▼東京のブルックリン『蔵前』
▼江戸情緒残る街ブラエリア『人形町』
▼日本一のセレブエリア『銀座(東銀座)』
▼日テレのある汐留スグそば!『新橋』
そのほかにも
▼浅草橋なら日本最大の電脳街『秋葉原』
日本橋なら動物園やアメ横のある『上野』に直通で移動できます。もちろん浅草橋からもすぐ!自転車があれば電車でなくとも行けます。
▼上野 アメ横
さらに押上なら東京を出て『日光』などの北関東エリアにも行けますよ!
▼日光
もちろん、東京は鉄道網が整備されているので、このほかの観光地や五輪の競技場へのアクセスも十分視野に入れた移動ができます!
各スポットの詳しい解説については、以下の記事もどうぞ。
『浅草橋から15分圏内にある観光スポットまとめ!東京観光に最適なエリアです。』
浅草橋から15分圏内にある観光スポットまとめ!東京観光に最適なエリアです。街ブラも楽しいAONデルタ
今回は滞在先として紹介したAONデルタですが、実は街ブラも楽しいエリアです。
たとえば、日本橋。
もともと江戸幕府の城下町として栄えた日本橋は、全国各地から商人や職人が集まって築かれた交通・流通の要所でした。シンボルとも言える日本橋は「日本の道路の起点」でもあり、東野圭吾の小説『麒麟の翼』の題材にも用いられています。
江戸文化を今に伝える老舗が建ち並ぶ日本橋ですが、近年は再開発により『COREDO日本橋』のような近代的な商業施設も建てられて、一段と賑わいが増しています。
また、押上といえば、スカイツリー!
日本の新たなシンボルとして2012年に開業したスカイツリーは、展望施設のほか、大規模な商業区画や『すみだ水族館』のようなアミューズメント施設も有する一大エンターテインメント施設です。
最後は、もちろん我らが浅草橋!
クラフト系のショップを中心に、リーズナブルなレストランなどの魅力的なお店がたくさん!
ロボットが接客するアミューズメント型宿泊施設『変なホテル』のような変わり種から、屋形船といった『東京観光』の定番に至るまで、浅草橋には多種多様なスポットが揃っています!
浅草橋のおすすめ情報は、このサイトの以下のページなどでチェックできるので、是非、東京を訪れた際にはサイトをチェックしながらブラリとお散歩してみてください!
文:山口大樹