浅草橋から鳥越神社方面に向かう途中にある、和モダンな雰囲気がいかした古民家カフェ「Coffee&Wood葉もれ日」。
外観から内装まで、古民家の要素をいかした小粋な空間は、入った瞬間に仕掛け人のデザインセンスが間違いないものだと感じさせてくれます。
そう、なによりもまず、「葉もれ日」という店舗名がにくい!
そして、ロゴのフォントセレクトも抜群!
お昼ごはんレポということで、ランチやコーヒーの紹介をしようと思ってはいるのですが、どうしても、その御洒落な部分に目がいってしまいます(笑)。
とはいえ、まずは、もぐもぐタイム……、ランチを実食させていただきましょう!
と、その前にやっぱり店内見学から!
店に入ってまず驚くのは、テーブル席がある場所は古民家内ではなく、いわゆる玄関をあけたところの土間(通り土間)部分にあるということ。
そして、小上がりの部分、住居スペースにカウンターがあり、そこで会計をしたり、自家焙煎珈琲を淹れるというつくりになっています。
そのカウンターの向こうにて、いなせな姿で珈琲を淹れてくれているのが、この店の店主である山口斗夢さん。デザイナーやアートディレクターという顔ももち、放たれる雰囲気はいかした兄貴然としていてかっこいい!
お店だけでなく、店主さえも絵になりすぎて、シャッターが止まらない現象がさっそく勃発。
もともとは、酒の販売店兼住居だったという古民家を、山口さん自身でデザインし、改築、和モダンなカフェへと進化した空間は、まるで大人の秘密基地のよう。
随所に仕掛けられた創意工夫を見ているだけでもワクワク感が止まりません。
さらに、お水がこんなところに! かつでは、土間から住居内に入る前の手洗い足洗い場だった名残りでしょうか?
そして、店内から外を見ると、木漏れ日が……。
この光景が店名の由来なのかはお聞きしませんでしたが、目の前の小学校から生える緑と、注ぎ込まれる日の光を眺めていると、自然と「葉もれ日」というキーワードが浮かんでくるようです。
さらに、店内には、欄間(※日本の建築様式のひとつで、採光や通風、装飾を目的とした天井と鴨井の間に設けらる開口部材のこと)をモチーフとした木工品がディスプレイされています。これらは、山口さんがつくったもので、その場で購入することも可能です。
そもそも、「葉もれ日」自体が、「伝統工芸を発信する場所をつくりたい」という想いからつくられたカフェであることから、これらの木工品もこの店の主役であるとも言えるでしょう。
日の光を通す欄間も、「葉もれ日」というネーミング誕生に一役買っているのかもしれません。
って、ランチレビューに来ておいて、どんだけもぐもぐ前を引っ張るのか! と、書きながら自らにツッコミをいれそうになったので、そろそろごはんを頂きましょう!
ご紹介してくれた方と共にいざ、ランチタイム!
ということで、さっそくフードメニューを拝見! 日替わりランチのカレーセットは1000円から、自家製のフムスプレートは800円から頂けます。
今回、じつは、「葉もれ日」を紹介してくれた、近隣の会社に務める女性とお邪魔したので、カレーとフムスプレート、どちらも頼んでみることにしました。
写真からでもスパイシーな香りが漂ってきそうなチキンカレー。
サラサラとしたカレーはスルスルと喉を通り、あとからヒリヒリとした辛さやってきて、気づくと汗をダラダラ流しながら、それでもスプーンはウマウマと止まらないという、やみつき必至のカレーとなっています。
感想がオノマトペだらけなのは、思い出すと、ホントにそのように感じたからなわけなのですが、あまりにもボキャ貧感が否めない!?(笑)
いずれにせよ、辛いカレーがお好きな方にはオススメで、一度食べたらリピートしたくなるカレーでした。
手作りフムスがうれしいプレートごはん。
フムスってなんぞや!? という、人のために(※というか自分のために)、軽くグーグル先生に尋ねてみたところ、「ゆでたヒヨコマメににんにく、練りごま、オリーブオイル、レモン汁などを加えてすりつぶし、塩で調味したペースト状の料理」というお答えが……!
ふむふむフムス……って、最初、スクランブルエッグかと思ってしまってごめんなさい!
でも、トーストにフムス、めちゃくちゃ合いました!
ヘルシー感満載だけれども、しっかりとした食べ応えもあり、これだけをオツマミにして頂きたいなという気持ちにもなりました。
タイのシンハービールとか、海外産の小瓶のビールを片手に食べてみたい。
チキンもホロホロで絶品!
カレーが食べたくなったらココに来ようと思いました。
ちなみに、カレーのランチセットにも、フムスをつけることが可能だそうです。
ふむフムス!
食事のあとのコーヒーブレイクも至福
コーヒーのラインナップはかなり豊富で、セブンイレブンのコーヒーばかりを飲んでいる私としては、正直、どれを頼めばいいのか迷ってしまいます。そんなときは、お好みを伝えながら店主に相談してみてください。
このコーヒーを待つ時間が心地よい!
カウンターで注文して、カウンターで淹れてくれるため、テイクアウトするお客さんは、つくられる工程を眺めながら、店主との会話を楽しむ人もいるようです。
むしろ、楽しんでました、私も。
そして、一緒に働いている女性は、山口さんの奥様。
この方がまた、超絶美人で驚かされます。
ぜひ、ご夫婦そろってのお写真をとお願いしたのですが、お恥ずかしいとのことで断念、さりげなく手前の手作りケーキにピントを合わせた写真を撮っていたので、ケーキを紹介するふりをしてアップしてみます(笑)。
明るく気さくな彼女の人柄が、「葉もれ日」全体の雰囲気も明るく、あたたかいものにしているように感じられました。
我々が入店したときも、赤ちゃんと一緒に来たママさんや、近隣の会社で働くビジネスマンなど、この地で活動する様々な人たちが次から次へと来られていました。
カフェスペースが土間なので、ベビーカーがそのまま入れるのもうれしいですね。
と、話がどんどん脱線するのは悪いくせですが、シメのコーヒーです。
コーヒー評論できるほどコーヒー事情を知らない人間なので、詳細な感想は控えさせていただきますが、とにかく美味しいです。香りが、苦味と酸味が……!
思わず、もう一杯! と言いたくなりますね。
そんな方に向けて、テイクアウトもございます。
ちょうど、この原稿を書いている日も、近隣に行った流れで帰りにテイクアウトいたしました。
仕事の気分転換に、散歩がてらに訪れて、コーヒーをテイクアウトする、待っている間は店員さんと軽妙なトーク……なんてシーンは、海外の余裕あるビジネスマンみたいでかっこいいじゃないですか!
キャッチフレーズは、「葉もれ日のなかで珈琲を待ちながら……」。
あ、また、行きたくなってきた(笑)。
御馳走様でしたー!
- スパイシーチキンカレー(ドリンクセット)→1000円
- フムスプレート(トースト、サラダ、ドリンク付き)→800円
- テイクアウトコーヒー(種類によって値段は異なります)→480円
思わずシャッターを押した瞬間一言レビュー!
さて、最後は見出しにあるように、ちょっと気になって撮った写真たちを、どう掲載していいかわからなかったので、まとめてお見せしつつ一言感想を述べようというスタイルで、一気にどどんと紹介していきたいと思います。お店の雰囲気が伝わればいいなという想いから……。いざ!
当時のプレートを残しておくセンスに感激!押売りとゆすりが同義だったのか!(笑)
ディスプレイされている木工品たちを見ているだけでも楽しい。
3丁目4-4ということですか!?
郵便ポストはいまも現役!?
「葉もれ日」の文字が店内から見ると、逆文字に見えるのがなんかいい。
窓が光を反射して、反対側の景色が写るのもなんかいい。
帰り際に葉っぱの間から外観を狙い打ち!
ステキな時間をありがとうございました!
店舗情報
「葉もれ日」 営業時間:10:00~18:00 ※土日祝は11:00~ お問い合わせ:03-6339-9139
写真・文:伊勢 新九朗
取材アポ:小犬丸 伸子