「お元気~?」と、お友達の家の扉を開ける感覚に近い、いつ行ってもホッとするパン屋さんが、この浅草橋にはあるんです。
リピーターさんが多い、〝町のパンステーション〟こと、「HARU*BOUZ(ハルボウズ)」さんをご紹介いたします。
‟ハルちゃんと坊主さん”ではなかった‼ご主人のご実家を改装して。
今年20年目を迎えるという「HARU*BOUZ(ハルボウズ)」。私が出逢うもっと前から営業されていらしたのですね‼ なんとも。入れ替わりの激しい浅草橋エリアで20年ご商売が続くというのは、やはり町に人に愛されているという証拠!
そして、店名は、ご主人『晴弘さん(のトレードマークは)坊主』から由来しているとのこと。きっと、ご夫婦の頭文字だと思ってた方、私だけではないと思います(笑)。だって気さくなママと、寡黙なパン職人のご主人。息の合ったご夫婦で営業されているんですもの。ご本人は否定されましたが、下町あるあるの照れ隠しでしょう(笑)。
愛情こもったパンの数々にうっとり
店内には、たくさんの美味しそうなパンが並べられています。
食パンもやわらかくて絶品。私は、こちらのピーナッツバターの粒粒のファンです。
ロールケーキはモチモチでして、甘さも軽いです♪ 16:30に焼きあがるバケットは、予約でいっぱいになることもあるくらい人気商品。
月・水・金曜限定のシュークリームも美味しいんですよー!
ほかにも、美味しいパンが目白押し! さあ、編集部の皆さんへのお土産、どうします~?
編集部がいただいた、塩メロンパンは、ふわふわの生地とサクサクのクッキー生地のバランスが絶妙。上にざらめがまぶしてあり、甘いのかと思いきや、あとから塩味が口の中に広がる驚き。甘すぎずしょっぱすぎない味はクセになります。
ベリースコーンは、しっとりほのかに甘いスコーンと、甘酸っぱいベリーの組み合わせが抜群! 小さいのにボリューミーなところもうれしいですね。
嗚呼、語りだしたら止まらない……。百聞は一見に如かず、食べてみて‼(笑)
この記事書くまでの間、何度も足を運んでいますが、その度に感じることは、「年齢層が幅広い」。そして、みんなが奥さんとの会話を楽しんでいる。そんな印象ですね、私もその魅力に魅かれた一人です。
パン屋と同じ屋根の下にある「増田木製」とは?
そんなパン屋と同じ屋根の下のお隣には、「増田木製」という看板が! どういうこと!?
ここは、もともと晴弘さんのご実家で、お父様は照明の笠を作る指物師でした。時代のニーズに合わせ木製おもちゃなども手掛け、店内には所狭しと木の香りと商品に囲まれています。
THE職人気質の父に、「ここでパン屋をやらせてください!」とお願いをし、許しを得て開業できたと当時の事を振り返る晴弘さん。多くは語りませんが、ここに至るまでの道のりには、さぞや、熱いドラマがあったのでしょう。
そこから半分をパン屋に、半分を引き続きお父様のお店として今に至ります。
木の温かみを感じる知育玩具や木の作品が数多く並べられ、もちろん購入もできます。パンを買った帰りに、こちらの面白い空間を覗いてみるのも楽しいかも♪
そして、入り口付近には、これまた器用なお母様の作品(お菓子)も!
ご家族皆さん器用な方ばかりですね! 私はココナッツマカロンが好き(←聞いてない!?)
パンの焼きあがり時間をチェック!曜日限定メニューも!
パンの焼きあがりや曜日限定メニューもあるので、要チェックです。
ちなみに、ハルボウズさんはショッパーもかわいいと評判です。
浅草橋という町にある小さなパン屋さんですが、ここのパンを求めて遠方からいらっしゃるファンも多いんだとか。ぜひ、みなさん、足を運んでみてください。
【HARU*BOUZ(ハルボウズ】
〒111-0053
東京都台東区浅草橋1丁目28−1
JR総武本線「浅草橋駅」西口より徒歩5分
営業時間:08:00-18:00 ※日によって異なります。
定休日:土日祝
取材・文:清水 百恵
写真:伊勢 新九朗