「マスター、なんか適当にお願いします」、カウンターにつくなりそう言うと、「あいよ!」と軽妙なリズムで承知の返事があり、本当に“適して当たっている”酒肴の数々がやってくる。
浅草橋駅線路沿いの地下にある食堂「気まぐれキッチンIshibashi」は、知る人ぞ知る浅草橋の隠れた名店である。
すでに本サイトでは、マスターのインタビューと飲食レビューの2記事を掲載済みではあるが、久々に夜呑みに訪れたところ、相変わらずひと手間加えた一品料理たちが逸品すぎて、思わず、Instagramで長尺レビューをしてしまったので、そのレビューをいかして、3つ目の記事をつくってみた、というわけである。
ということで、浅草橋を歩く。編集長・伊勢の気まぐれ酔いどれレビューをどうぞ!
マスターにお任せしちゃえば間違いない!
まずは「野菜から」ではないけれど、サラダの前菜が出てきたかと思うと、ササッと自ら調達したタケノコ揚げとブリ揚げが登場。
先日SNSで拝見したばかりのとれたてタケノコに感激しつつ、続いてカシューナッツの素揚げなるものが。これが美味いのなんのって! ちょうどいい箸休めにもなるうえに、いつまでもつまんでられる最高のおつまみでした。
カシューナッツを揚げたやつがめちゃくちゃ美味かった。こんなん、家ではできないですわー。 https://t.co/UUNh8u0e9n pic.twitter.com/1GzhGYOwdx
— 伊勢新九朗/株式会社伊勢出版 (@ise_books) April 20, 2023
と、石橋ワールドを楽しんでいたらお次は、こちらも自ら釣ってきたワラサを握りにして出してくれる。
「酢飯も炊いてたの?」と驚くと、「ちょっとだけね」と言いつつ、シャリ多めな握りをひとり2貫ずつ。軽くスモークするのが石橋流で、目の前でそれを見られるのもエンタメ感満載で楽しい。もちろん、握りは極上っす。
久々のキッチン石橋クオリティ。
哲さん、最高っす!https://t.co/jcTONhxsijhttps://t.co/kBYIVQypMk#浅草橋 #浅草橋を歩く pic.twitter.com/b5RZv7ejTj— 「浅草橋を歩く。」編集部 (@asakusabashi_) April 20, 2023
次から次へと至高の酒肴が……!
その後も白もつ焼き鳥という、これまた絶妙な串を挟みつつ、メインは石橋名物の「ポークソテー&ハンバーグ」がご登場!
ナスの素揚げがついているのが嬉しい! はじめての方にはぜひ召し上がってもらいたい一品で、ハンバーグはいろいろな食感と味が楽しめるように数種類の部位を使って仕立てているのです。
次から次へと美味尽くしな展開のラストを締めくくるのは、タケノコの炊き込みごはんでつくったおにぎり! の、前に、食いしん坊な伊勢は、「いつもの栃尾揚げも食べたいー」と欲張り、コースを外れて追加注文(※だから痛風が治らない)。
これもまた良い箸休めな酒肴になりまして、訪れるたびに頂いている1品。揚げのボリュームがハンパなくて、さらに鰹節もどっさり山盛りなのが幸せになります。
からの、タケノコおにぎりですが、「伊勢さん、もうおなかいっぱいです」と、連れの兄貴がギブアップ宣言(笑)。「お土産に持って帰りなー」と残ったおにぎりに、「娘さんたちにも食わせてあげなよ」とさらに握り飯をふたつほどプラスしてタッパーにつめて持たせてくれました。なんて粋な! ここだけの話ですが、とれたての、すでに下処理済みのタケノコまで頂戴してしまい、お会計以上の喜びいっぱいでお店をあとにいたしました。
この日はマスターの奥さまがお手伝いしていらっしゃって、皆でワイワイ盛り上がりながら呑み食いできたのも楽しかったです。
いやはや、ほんと、「ISHIBASHI」は浅草橋の「深夜食堂」ですね。
店主インタビュー&ランチレビュー
過去のレビューも一緒にお楽しみください!
美味しすぎて二本立て↓
満足度高すぎて口福満点!
ご馳走様でしたー!
文・写真:伊勢 新九朗
【店舗情報】
気まぐれキッチンIshibashi
住所:東京都台東区浅草橋1-20-1
営業:11:30〜14:00(L.O.)、17:30〜24:00
定休日:日曜・祝日