コロナとか、コロナとか、コロナとか……の影響で、どの街もいつもより静かで、まるで、土日のビジネス街のようにひっそりとしていることでしょう。
当編集部のある浅草橋駅西口近辺も、普段ならば、往来する人々の声で活気づいているのですが、今、聞こえてくるのは電車が走る音とホームアナウンスのみ……。
編集部は、浅草橋に居を構えてから10年以上となりますが、こんなにも閑散とした浅草橋は、はじめてです。
むろん、今がどういう状況なのかはわかっていますし、むしろ、「編集部はリモートじゃないのかよ!」というツッコミもあるかもしれませんが、現在、当編集部というか、当サイトの運営会社「株式会社伊勢出版」はほぼリモート化していて、代表である伊勢だけが車で通勤しているという状況です。
静かな環境で仕事をするのは確かにはかどりますが、とはいえ、ここまで沈黙している街を見ていると、憂鬱な気持ちにもなってきます。
そんな心情を少しでも払拭するべく、こんな記事を作ってみることにしました。
目次
歩いて食べて、見て聞いて、呑んで語って、人つなぎ
今まで私たちが取材してきた店舗の多くが、飲食店でした。
そんな飲食店さんたちから悲痛な声が聞こえている昨今(※もちろん、苦しいのは飲食だけでなく、たくさんの業種の方が危機に直面していると思います)、今は、確かに本当にどうしようもない状況ですが、止まない雨はないように、いつかこのコロナ騒動にも終わりが見えてくるはずです。
それが、緊急事態宣言が解かれるであろう一カ月後なのか、それとも、まだまだ長い暗闇が続くのかはわかりませんが、私たち編集部ができることは、「浅草橋という街の魅力」を発信し続けることだと考えています。
自粛期間が終了したとき、少しでも多くの人がこの街に遊びに来たい、呑み食いしに来たいと思えるように……。
そこで、「浅草橋を歩く」編集部による浅草橋応援ムービー&ボイスを、当サイトでもいつでも見られるように記事化しておくことにしました。
本来ならば開催される予定であった「東京2020オリンピック」。
その開催を前にして、半世紀以上この地で営業を続けてきた店を閉めるという「寿し政」の親方・大山豊さんの取材の様子から始まる、浅草橋応援ムービーです。
ぜひとも、美味しく楽しくご賞味ください。
浅草じゃないよ、浅草橋だよー!
さて、お次はナレーションのみの音声CMです。
実は、当サイト、現在リニューアル中なのですが、そのリニューアルを手掛けてくれている方のお知り合いの人から、ポッドキャスト用の音声CMを募集しているというお話をいただき、なんとなく、ノリで音声だけの「浅草橋を歩く。」CMも作ってみました。
声優さんにお願いしたので、クオリティーがなかなかどうしてハンパなく、せっかくなので映像も一緒に絡めたかったのですが、映像も制作しだしたらキリがなくなりそうだったので(笑)、ひとまずは当サイトのサイトカードだけが表示されている状態での音声CMとなっています。
ポイントは、最後に発せられる「浅草じゃないよ、浅草橋だよー!」。
当編集部としては、この言葉をキャッチフレーズに、ハッシュタグも流行らせて、街の認知度を上げていければと画策しています。
ということで、こちらも、美味しく楽しくご賞味ください。
運営する株式会社伊勢出版は、動画制作にも力を入れています。
運営会社である伊勢出版は、ふだんは、コンビニエンスストアで売っている雑誌や、書店で販売されているさまざまなジャンルの書籍を制作する編集プロダクションとして活動しています。去年から、当サイトの運営も始めましたが、同時に、動画制作部門を設立、現役の映画監督や脚本家を迎えたプロフェッショナルな陣容で、時代が求めるハイクオリティな映像をご提供しています。
ちなみに、浅草橋にある販促グッズの制作会社「ユニファースト」さんの商品CMを撮影した際は、浅草橋にある「友安製作所Cafe」や「隅田テラス」をロケ地とし、浅草橋にあるヘアメイク会社「Sunheur(シュヌール)」さんにモデルさんのヘアメイクを頼み、浅草橋で活躍する就活カフェ「Career Worq Cafe」のスタッフおよび、朝ごはんが食べられる「モーニングことこと」の店主さんにエキストラとして出演していただき、浅草橋のイタリアン酒場「TRENTA(トレンタ)」で打ち上げをするなど、とにかく浅草橋尽くしの作品となりました。
そのとき制作した映像も、せっかくなので、ご賞味ください。
そのほか、様々な映像を以下のYouTubeにて発信していますので、興味のある方は覗いてみてください。
今後は、こちらで「浅草橋チャンネル」的な番組もやってみようかと考えています!
そして、そんなときだからこそ、なぜ、このサイトを始めたのかについて語ってみる。
ということで、最後に、せっかくなので、ここらで、当サイトを立ち上げた理由、そして、想い的なものを少しだけ呟いてみようかと思います。
まず、はじめに、当サイトは、浅草橋駅を中心とした浅草橋、鳥越、柳橋、小島エリアにある店舗や、そこに住む人々を取材することで、街を盛り上げるお手伝いができればと思い、2019年に立ち上げました。
秋葉原、浅草、両国、日本橋など、東京の主要観光エリアのちょうど中間地点に位置する浅草橋は、その立地の良さから近年多くの観光客が訪れる街となっています。昔からある問屋だけでなく、飲食店も次々に増えていき、宿泊施設も続々と誕生しています。こういった背景を踏まえ、当サイトでは、その盛り上がりをさらに大きなものとすべく、街の情報を発信することで、浅草橋という地域経済の活性化につながればと考えています。
と、いう前置きはさておき、要は、編集部が無類の酒好きたちの巣窟で、この街の飲食店で打ち合わせをすることが多いことから、「どうせ呑むなら、今まで培ってきた取材力を生かして、地域メディアをやってみようか」的なノリで始めたのが第一歩でした。
ノリで始めてみたはいいけれど、サイトを立ち上げて更新しだしたら、あっという間にこの街の虜となり、美味しい飲食店や魅力的な人たちの出会いなど、たくんさんの発見&つながりができることで、気づけば、とりつかれたように「浅草橋を歩く」ようになっていました。それこそ、ときには本業である雑誌や書籍の編集業務も忘れて……(苦笑)。
とくに、魅力的だと思えるのは、この街には〝新旧〟がとにかく入り乱れているということです。
人形の久月さんや老舗佃煮屋さんなどはじめ、古くからあるお店が時代の色香を残して存続しているだけでなく、文房具のデパートであるシモジマさんや貴和製作所さんなど、ハンドメイドおよびDIYをするうえで欠かせないものを販売しているお店が多数あり、そこに集まる人たちを迎え入れる飲食店、宿泊施設が続々と誕生し、まさに、「おもちゃ箱」のような魅力がたっぷりと詰まっている街となってきているのです。
歩くたびに新しい発見がある街……こんなにも面白い街はめったにないと思います。
だからこそ、この街をもっとたくさんの人たちに知ってもらいたい……。そんな想いを抱くようになりました。
もとい、そんなこんなで、1年歩き続けてきたことで、現在では、当サイトに共感をもってくれた人や、浅草橋の魅力を一緒に発信したいと言ってくださる仲間も増え、サイト自体をもっとたくさんの人たちに見てもらえるよう、リニューアル計画を進めています。5月末くらいからスタートさせたので、だいたいそのくらいの時期を目指して……。
そして、今後、このサイトを通じて何をしていきたいか……!
さまざまな企画を考えているのですが、今回のコロナ騒動を通じて、ひとつの想いが強くなってきています。
浅草橋を舞台としたオムニバスの短編映画を制作します!
とぉぉぉぉっと!
いきなり、最後にぶちかましましたが、はい、そうです。実は、前々からそういう想いはもっていたのですが、1年歩いたことで、自分のなかでのその気持ちがより確実なものとなってきました。
もちろん、編集部だけの力では制作はできないので、クラウドファンディングを募る予定です。これについては、サイトリニューアルの次に着手していこうと考えていますので、しばし、お待ちいただければと思います。
内容も考案中ですが、「浅草じゃないよ、浅草橋だよ」をテーマに6本の短編を制作する予定です。
殺人ミステリーあり、こてこて恋愛劇あり、ドタバタコメディあり、暗く悲しいお話あり……!?
それらをつなぐことで、浅草橋という街の魅力を存分に伝えることができる、こいつは、とてつもなくエキサイティングなプロジェクトになるのではないでしょうか。
ということなので、これまで以上に街の人たちと触れ合うことで、この計画を夢で終わらせることなく、すこぶる御機嫌に実現できたらと思っています。
最後に、浅草橋だけでなく、日本全国、コロナで苦しむ地域、会社、店舗、人々に、少しでも早く120%の笑顔が戻ることを祈っています。
2020年4月9日 緊急事態宣言下の浅草橋の編集部にて
伊勢新九朗
「浅草橋を歩く。」編集部(株式会社伊勢出版)
〒111-0053 東京都台東区浅草橋1-24-1 高政ビル3F
TEL:03-5846-9193
営業時間:11:00-19:00(※基本がコチラですが、早朝から夜中までいたりします)