素材はすべて国産で、メニューには旬な食材が並び、串以外のちょっとした酒肴にもこだわりがあり、なおかつ安定の激安価格で食べられるのだから、吞兵衛が泣いて喜ぶ名店と言えるだろう。
「あぁ辛い。毎日が辛い。満員電車に乗り込み通勤1時間。会社に着けば山積みの仕事と上司からのネチネチ攻撃……サービス残業に追われ就業は終電間近。帰るのも辛い。今日は会社に泊まっちまうかぁ……」と、やさぐれている30代編集部員が本当に泣いて喜びました!(笑)
なぜなら、店内を流れるBGMが粋な90年代ポップスだったのですからぁぁぁ!
浅草橋駅から徒歩2分。そそられる旬ネタ
旬の食材をわかりやすくオススメするメニュー表。リーズナブルな値段でそそられるネタがズラリ。
串揚げの本場・大阪の老舗などでは扱われない食材もあって意外性もアリ、メニュー表を見ているだけでも楽しいです。
お通しは串揚げ屋定番のキャベツ。歯ごたえバッチリの新鮮さが嬉しい。ソースに軽く浸して食べれば絶品で、それだけでビールが飲める。
しかもおかわり自由という最強のおもてなし!
もちろん、二度漬けは禁止です!
まずは生ビール&旬ネタ全オーダー
「やっぱ串揚げには生でしょ!」ということで生中で乾杯。キメ細かい泡の具合がイイですねぇ。残業明けのスキっぱらに本当しみるんだコレが・・・。
串揚げのアツアツさをより感じたいがために、下準備として口の中をキンキンにしておきます。
蛍イカ。アツアツの衣にとじ込まれたうま味と、舌をほどよく刺激する塩っけが素晴らしい!! ひと噛みごとにジワッと肉汁ならぬイカ汁が溢れる。
一品目からビールがすすみまくり。
2品目、芽キャベツ。小ぶりな分、新鮮さと旨みが絶賛凝縮中!旬の野菜ネタならではのみずみずしさと甘みが口の中に広がります。
いくらでも食べられそう。
3品目、タラの芽。春の山菜ならではの、ほんのりした苦みと歯ごたえが絶妙!
山菜と言えばてんぷらですが、それとはまた違ったサクサクの衣に、こんなに山菜が合うとは・・・。
この時点ですでに生中おかわり。何杯でも飲めるぞ。
4品目、タケノコ。この一品は芽吹きたてのものを使用しており、普通にイメージするタケノコより、かなり小ぶりで柔らかい。
ここまでの4品はタレ無しで味わったが、塩も合いそう。ポン酒も飲みたいっす。
続いての旬ネタは、といきたいところですが、なんと他の旬ネタは人気過ぎて終了とのことでした!
残念。
箸休めの一品料理と人気メニュー
箸休めメニューから卵入りシラスとエシャロット。
串揚げメニューオンリーにこだわる無骨さよりも、飲みやすさやバラエティに富んだメニューが嬉しいテンテコマイ。
さらに白飯やお茶漬け、肝臓に優しいしじみ汁などのメニューもあって、〆へのケアも完璧。そして人気メニューを連続注文。
本日の白身魚。いわずもがなプリプリ!タレにたっぷり浸しても身の弾力が失われない新鮮さが最高。
噛むのが一苦労するほどのプリプリ度最高の特大エビ。
これは通常メニューなのかな? 旬メニューのひとつとして壁にかかっていたような気もします。通常メニューの「海老」だとしたら100円。
安すぎる。
そして最後に食べたのが特大アスパラ!
写真だと分かりずらいけど、小顔な女性の顔くらいある。シャキシャキの歯ごたえと重厚なかみごたえ。
タレを着けなくても甘みが凄い!
まとめ
100円から選べるメニューは味、ボリュームと文句なしでコスパ最強!
強いて言えば常に満員の店内で、売りきれメニューがポツポツあるのが残念。それはつまり、それだけの人気店でもあるという証拠だろう。
ちなみに、お店は深夜1時まで開いていて、残業後の時間になると空いてるのもうれしい。90年代J-POPが常に流れる店内は、いつまでもいたい欲求に駆られる居心地の良さである。
ご主人さんに年齢を聞くのを忘れたけど、見た目からしても恐らく30代半ばくらいか。アムロやグローブやミスチルを聞きながら最高だった90年代の青春を思い出し、絶品の串揚げを舌づつみ。
ぜひ、やさぐれた30代のサラリーマンたちにオススメしたい。
って、やさぐれているのは私だけか(苦笑)。
あと女性1人のお客さんが多いのも、居心地の良さを表してるのではないでしょうか。
店舗情報
「大阪串カツ テンテコマイ」 営業時間:17:00~0:00(L.O お食事11:00お飲み物11:30 ) 定休日:日曜日 お問い合わせ:050-5869-4138
撮影:伊勢新九郎
文:キムラ