ものづくりの街・浅草橋〜蔵前エリアには、大人がワクワクするお店がたくさん。「浅草橋を歩く」では、気になるお店をとことん深堀する企画“おとなの社会科見学”を連載しています。
第4回目は、鳥越神社のほど近く、三筋町にお店を構える大人気文具店「カキモリ」。今回は『“書く”ことを楽しむ』ためのアイテム満載、大人が心躍る文房具ワールドにお邪魔して、その魅力に迫ってきました。
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【おとなの社会科見学・第4回(前半)】 “書く”ことを楽しむアイテム満載の文房具店カキモリ「カキモリ」といえばコレ!世界にひとつだけのノートづくり
シリーズ第4回でおとずれたのは、大人気文具店「カキモリ」。前半では、「カキモリ」がなぜ多くの人に愛されているのか、その人気の秘密に迫りました。
後半では、お店一番人気の「オリジナルノート」づくりを実際に体験!“おとなの社会科見学”にふさわしいワクワクする時間を過ごしました♪
それでは早速、ノートづくりのスタートです。
手順は簡単。表紙と裏表紙→中紙→リング→留め具を順番に選んでいきます。
セレクトしたものは、トレーにIN。
ゆっくりじっくり、思いのままにお好きなものをチョイスしていきましょう♪
組み合わせは無限大。厳選されたアイテムが勢揃い
まず最初に、表表紙と裏表紙から選びます。
表紙の種類は、革やコットン、布など常時約60種類を用意。定番商品のほかにも、有名ブランドとの限定コラボ商品など、そのときにしか出合えない表紙も多数揃っています。
今回チョイスしたのは、代官山のテキスタイルショップ「cocca(コッカ)」とコラボレーションしたB6サイズのもの。
こちらは一枚一枚柄が違うため、どれを選ぶかによって雰囲気ががらりと変わります。
お次は中紙。メインとなる用紙も種類豊富。
万年筆がにじみにくい「バンクペーパー」、スタンダードな「フールス紙」、写真やカードが貼りやすい「クラフト紙」などのドット・罫線・方眼タイプなどが約40種類もあります。
マンスリー、ウィークリーのスケジュール用紙のほかに、「読書感想メモ」などユニークなものも!
そして、中紙はすべて試し書きOK。
日記、イラスト、アイデア帳・・・どんな風に使おうか想像しながら、最適な用紙を選んでください。
仕切り紙、封筒、カレンダーなどを追加でカスタマイズするのも◎。
封筒は映画や展覧会の半券やメモを保管するのにとても便利です。カラフルな仕切り紙も、アクセントにおすすめですよ♪
次にリングのカラーや留め方、留め具を選択。さらに、オプションで表紙に角金をつけることができます。
角金は表紙の角を保護してくれるため、ノートを長く使いたい人には必須のアイテムです。
種類豊富なラインナップのため、どれを選ぶか悩んでしまうこともあります。
そんなときは、ぜひ店員さんに相談してください。どんなノートを作りたいのか、そのためにはどれを選べばより良い仕上がりになるのか。じっくり考えれば考えるほど、そのノートは一層特別なものになってゆきます。
プレゼント用に購入する人も多い「オリジナルノート」。名入れは、プレゼントにもうってつけのオプションです。
渡したい相手のイメージにあわせて、セレクトを楽しんでみてはいかがでしょうか?
ここまでが、私たちが行なうノートづくりの工程です。
オーダーシートに記載をしてもらい、チョイスしたアイテムを店員さんに渡しましょう。
眺めているだけで気分が高まる製本作業
ここからの仕上げ作業は、店内中央の工房で店員さんが行なってくれます。
店員さんの丁寧かつ華麗な手さばきは圧巻!自分が選んだアイテムが、目の前でノートへと生まれ変わっていきます。
製本機やプレスなど、今ではあまり見かけなくなった手動の機械を間近で眺められるのも、ものづくりの街にあるお店ならではの光景。
機械の動く心地よい音に耳を傾けながら、完成を待ちます。
留め具や角金は、店員さんがひとつひとつ手作業で取り付け。
普段何気なく使っているノートがどのようにして形作られていたのか。それを知る、とても貴重な時間を過ごすことができました。
こうして、世界に一冊しかないオリジナルノートが出来上がりました。
手渡されたときの感動はひとしお。「私のための、私だけのノートなのだ」と思うと、一層愛着も湧きます。
「カキモリ」のノートは、中紙を使い切ると新しいものと交換することができます。大切に使い続けることで、かけがえのない存在になっていくのではないでしょうか。
まとめ
今回「カキモリ」をおとずれて、改めて「書く」ということの大切さを学ぶことができました。
お気に入りのノートやペン、レターセットなどを鞄に入れて街を歩き、今日見たことや思ったことを書き記す。それだけで、いつもより日常が鮮やかに感じられるような気がします。
ぜひお店をおとずれて、あなたにぴったりの一品を見つけてください。
▼スポット情報
店名:カキモリ
公式ページはこちら
取材・文:牧 五百音
撮影:伊勢 新九朗