浅草橋といえば、様々なハンドメイドの材料を扱うお店の多さが特色のひとつ。
今回ご紹介する革販売の店「And Leather」は、浅草橋に6店舗を構える老舗ショップです。もともとは、10年以上前、当時革靴を販売していたオーナーが、催事で卸から購入していた革のみを販売したところ、非常に好評だったことから、現在の革材料のみの販売へと移行していったそうです。
倉庫にするなら店舗にしよう!気づけば6店舗
浅草橋の駅前に6店舗を構える「And Leather」。それぞれ扱う材料が異なり、アウトレット品、希少な革、金具中心などなど、お店によって特徴があるので、ぜひ、回る際には目的にあった店舗を訪れたいものです。
でも、これからレザークラフトを始めたい人は、どこから手をつけたら良いのでしょう。今回、浅草橋西口店店長の渡邊さんに、教えていただきました。
「レザークラフトは、「◯◯を作りたい」といった目標が最初にあったほうが、必要な物も絞られますし、技術的にも早く成長しますよ。また、革を縫うのはコツがいるので、初心者であれば金具をつければ完成するような品から、まずは作っていくのが良いでしょう」
西口店では、実際スナップボタンをつければ完成するキットも販売しています。まずは、簡単なキット制作からトライし、徐々にレベルの高いものにチャレンジするのもひとつの手です。
レザーに興味津々ライターがハンドクラフト体験してみた!
とはいえ、スナップボタンをつけるのも、専用器具を使っての制作になります。本当に初心者がすぐに完成させることができるのか。
今回、渡邊さん指導のもと、「浅草橋を歩く。」初参戦ライターおおしまが、実際の製品づくりを体験させていただきました。
作るのは猫の手がキュートなコードホルダーと、おしゃれなカード入れ。どちらもスナップボタンを付けるだけで完成させることができます。
まずは、渡邊さんが見本を見せてくれますが、トン!トン!ボタンを設置し、またトントン!「はい、これで完成です!」と、ものの3分ほどでコードホルダーが完成。
思わず、「けっこうデキそうじゃない?」と、おおしまの緊張が溶け、いざトライ!
スナップボタンをつけるときは、専用の打ち台に革とボタンを載せ、ボタンのサイズにあったホック打ちで打っていきます。
1~3回ほど、ちょうどいい力加減でトントンと打てば完成です……が……。
「すいません。ボタンうまく止まらないんですけど」
なんとビビって打ったら、ボタンがいっこうにしまらない!
さて仕切り直しと、気合を入れてガツンと打ったら、今度は確認のためにボタンをしめたら、開かない!
不器用すぎてため息ものですが、「初心者の方は力加減がわからなくて、よくこうなるんです」と笑顔で渡邊さんが修正してくれて、完成です。
布材料と違い、革材料のボタンつけは1回間違えると簡単に外すことはできません。そういう意味でも、コツさえ覚えれば簡単とはいえ、レザークラフトの難しさをちょっと体感できました。
コードホルダーで力加減を学び、次はカードホルダーの制作です。こちらは革と革をボタンで止めることで折り目をつけ、カードがしまえるようにする構造です。
折り紙みたいに革を降り、ボタンでトントンと止めていきます。
こちらも慎重にやっていきますが、10分程度で完成です!
「レザークラフトは縫わなくてもできるこが結構多いんですよ。もし、『これを作りたい!』という目的がある人は、実際の製品を持ってきてもらえれば、型を取ってそのまま作ることも可能です。最初はわからないことも多いと思いますが、そんな時は気軽にスタッフに声をかけていただければ、材料選びから相談に乗りますよ」
ちなみに、希少な革は1枚ウン万円の世界なので、ハマったら深そうな革の沼。あなたもこの自粛期間(※ちなみに、取材は3月です)に、ぜひ、ご自宅でレザークラフトにトライしてみてはいかがでしょう。
取材・文:おおしま りえ
写真:伊勢 新九朗
スタッフが革を使ったハンドメイドをする様子が見られるYouTubeチャンネルもあるよ♪
【店舗情報】
And Leather浅草橋本店
〒111-0053東京都台東区浅草橋1-21-1
TEL:03-6821-9511
FAX: 03-6821-9512
[営業時間]
月〜土:10:00〜19:00
日祝祭:10:00〜18:00
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