2021年11月、浅草橋に新たな注目スポットが誕生しました。その名も『東京タロット美術館』。タロットカードにフォーカスを当てた美術館は世界的にも珍しく、日本では唯一、このスポットだけなのだとか!
一体どんな場所? 楽しみ方は? ――皆さまの疑問にお答えすべく、実際に美術館を訪れてみました♪
メディアにも多数出演! 人気沸騰中のニュースポット
やってきたのは、浅草橋駅から徒歩約3分の場所にあるビルの6階。ビルは柳橋中央通りにある『梅寿司』さんの隣にあります。
『梅寿司』さんでおいしいランチを堪能してから訪れるのもオススメですよ♡
おいしいお寿司、優しい大将、気配り上手な女将さん ……。バシッ子に愛される名店「梅寿司」で心も身体も癒される「こんなところに美術館があるの?」と思いつつエレベーターで6階に上がると、美術館へのアテンドの張り紙が。この〝隠れ家〟のような雰囲気も、魅力のひとつになっています。
ちなみに、同施設は完全予約制(90分入れ替え制)。現在数々のメディアで取り上げられ予約殺到中とのことなので、事前に公式HPの予約サイトをチェックから訪問してくださいね♪
美術館内は、想像以上に広々とした空間!ゆったり落ち着いた雰囲気で、居心地も抜群です。
室内には、貴重なタロットカードが展示された展示エリア、関連書籍が取り揃えられたライブラリースペース、そして、実際にタロットを使用してセルフリーディングができるフリースペースなどが設けられています。
入館したらまずは受付へ。ここでひとつ、うれしいサプライズが待っていました。
それが、数あるタロットカードの中から好きなものを一枚チョイスするというイベント。おみくじを引くときのようなワクワク感が味わえますよ♪
私が引いたのは正位置の〝恋人〟のカード。受付でカードの意味を記載した一覧表ももらえます。
一覧表によると、このカードは「恋を楽しむ、心がときめく、レジャー運アップ、魅力が磨かれる」などの意味があるそう。この一覧表、美術館をめぐる中でもとても役に立つので、最後まで大切に持っておくと◎です!
展示は約500種類。保有数はなんと約3000種類!
同施設を運営するのは、日本で初めてタロットカードの輸入販売を行った『ニチユー株式会社』。現在、タロットカードとトランプの取扱種類世界一を誇る老舗の玩具会社です。
美術館では、常時500種類ほどのタロットカードを展示していますが、保有している種類はなんと約3000種類! 絶版品など、現在では入手困難なタロットカードも多数コレクションしているのだとか……!
そして、こちらの美術館の大きな特徴が、展示しているタロットカードを購入できるという点。(一点ものや希少価値が高いものは販売していません)
有名画家のサルバドール・ダリがデザインしたこのアーティスティックなタロットカードをはじめ、かなりレアな逸品もゲットすることが出来ちゃうのです。
タロットカードは、種類やアーティストによってデザインが大きく異なるのも魅力のひとつ。同じ“恋人”のカードでもこんなにも印象が異なるのです。
「お気に入りのタロットカードを見つけたい! でもすべてのタロットカードをひとつひとつ確認するには時間が足りない・・・」
そんな人のために、カードの絵柄を確認できるカタログも設置されています。
このカタログは、いわば〝タロットカードの図鑑〟。カタログを眺めているだけであっという間に時が過ぎてしまうので、時間をチェックしながら閲覧してくださいね。
ニチユー株式会社の代表取締役・佐藤さんは「タロットカードには2つの要素がある」といいます。
ひとつは〝占いなどに用いて、自己との対話を行うためのツールとしての役割〟。そしてもうひとつは〝芸術性の高いアート作品〟です。
同施設で鑑賞できるタロットカードは、ダリだけでなく、ミュシャの作品をモチーフにしたもの、手塚治虫のキャラクターで構成されたものなど、バリエーションが驚くほど多彩。あなたのお気に入りの〝作品〟が、必ず見つかることをお約束します。
トランプコーナーも要チェック!
こちらもバラエティに富んだラインナップで、持っているだけで周囲から注目を集めそう♪ 図柄がアーティスティックだと、いつものトランプゲームも一層楽しくなること間違いなしです!
関連グッズも数多く取り揃えられています。収納ケースやタロットクロスはもちろんのこと、オリジナルグッズも販売されているので、来館の記念にぜひゲットしてくださいね♡
書籍も豊富!
タロット関連の本はもちろんのこと、西洋占いの歴史、人類学、心理学、さらには宇宙論まで、多種多様なジャンルの本も読み放題です。
一部の書籍は販売も行なっているので、じっくり読みたい方は購入をおすすめします。ちなみに、タロットカード初心者におすすめは写真に映っている書籍だそうですよ♡
フリースペースでセルフリーディングに挑戦!
美術館でありながら、ライブラリーカフェのような楽しみ方もできる同施設。来館者には、八ヶ岳の自然で育まれた有機栽培の野草茶が提供されます。
お茶を飲みながら本やタロットカードをじっくり鑑賞するもよし、実際にタロットカードに触れるもよしと、楽しみ方は十人十色。
取材時も、友達と一緒にタロット占いを楽しむ方、1人でじっくり展示品を鑑賞する方など、皆さんおもいおもいの時間を過ごしていました。
タロット初心者の私は、スタッフさんの手助けを得ながら〝セルフリーディング〟に初チャレンジ!
セルフリーディングとは、自分で自分のことを占うこと。今回は〝大アルカナ〟という22枚のカードで占うポピュラーな方法を教えてもらいました。
まずはカードのシャッフルから。この時は、いま自分自身が案じていること、悩んでいることなど、自己に対する質問を頭の中に浮かべながらカードを混ぜることが大事だといいます。
シャッフルしたカードを3つに分け、再びひとまとめに。
ここから3枚のカードを引くことで〝過去・現在・近未来〟や〝原因・結果・アドバイス〟などを占います。
カード自体の意味、そして、正位置・逆位置があらわすことはなんなのか。
タロットカードからのメッセージをキャッチする作業は、とても楽しいけれど難解。その分、自分自身の気持ちととことん向き合うことが出来ます。
今回のセルフリーディングでは、個人的に少しショックな内容が示されました。しかしスタッフの皆さんは「大事なのはカードの意味ではなく、それを見て自分自身が感じた気持ちや『これからどうしていこうか』と考えること」だと言います。
「悪い意味のカードが出て落ち込んでしまった」という人も少なくありませんが、こういった心配はご無用。そういう場合は、自分なりに解決法を考えたり、ポジティブな意味に捉えたりしてOKなのだそうです。
「変化の激しい現代社会において、不安やストレスを感じている方も多いです。心がゆるむオアシスのような場所を作りたいという思いから、この『東京タロット美術館』を創設しました。タロットカードは本質的なことを考えるきっかけとなるツールでもあります。このツールを有効活用して、日常を豊かにしてもらえたらうれしいですね」(佐藤さん)
後日、自宅でタロットカード会を実施!
後日。
友人たちと集まった際に、同施設で入手したタロットカードを持参しました。本を参考にしつつみんなでリーディングをすると、思いもよらない結果が出たり、自ずと悩みを吐露したり……かつてないほどトークに花が咲いたように感じます。
おまけに、ちょっとした事件が。友人が最初に手に取ったカードが、数字の記載がない上に、説明書でも見つけられなかった謎のカードだったのです。
調べてみると、このカードはなんと〝オマケ〟として同封されていたもの。このオマケは自由に扱ってOKらしく、中にはカードの〝仕切り〟として使用する人もいるのだとか。このカードを引いた友人は、絵柄から悩みの種を解き明かし、解決のヒントを得ていました……!
知れば知るほど魅力にハマってしまう〝タロット沼〟、あなたもぜひ、どっぷりハマってみてくださいね♡
取材・文/牧 五百音
撮影/伊勢 新九朗
【東京タロットカード美術館】
住所:東京都台東区柳橋2-4-2 Ubasea浅草橋6階
開館時間:10:00~19:00(※土曜日のみ9:00~18:00)
休館日:日曜日・祝日・その他臨時休業有
※ 公式ウェブサイトからの完全予約制