世界的に注目される「東京タロット美術館」のミュージアムカフェ「CAFÉ Tarot(カフェタロー)」が浅草橋に降臨!

2021年11月にオープンした東京タロット美術館は、瞬く間に浅草橋の人気スポットに……。

そんな世界中からも注目される美術館が満を持しておくりだしたのが、ミュージアムカフェ「CAFÉ Tarot(カフェタロー)」

タロットカードが好きな方はもちろんのこと、オシャレなカフェ好きの方や、美味しい食事を求めて町を歩く方まで、様々な人が訪れる場として生まれた、浅草橋の新スポットをご紹介します。

有機的で遊び心のある空間

カフェの内装は、職人総勢50名以上がかかわっているというこだわりの空間。

温かみに加え、デザイン性の高い木の壁、角がなく穏やかな三角形のテーブル、架空の植物をイメージした手作りの照明。多くの植物が融合したその空間は、都会の喧騒を忘れる癒しの空間になっています。

2階にあがってまず最初に目に飛び込んでくるのが、こちらの大理石モザイク絵。「大理石とタロットのマリアージュ」と称された壁画は、一気に私たちをタロットの世界へと誘ってくれます。

《架空の植物は「風の谷のナウシカをイメージしました」と、オーナーの佐藤さん》

《テーブルはタロットカードを広げられるようにという想いが込められています》

《タロットカード「太陽」をモチーフとした鏡を発見。どこにあるかは訪れた際に見つけてみてください》

不思議と癒しが融合する店内には、自由に使えるタロットがあります。

ぜひ、一緒に行かれた方との対話のきっかけに……。
そして、おひとりで過ごされている方はセルフリーディングを……。
取材時にも、タロットでセルフリーディングをされている方がいらっしゃいましたよ。

また、店内のあちこちには、タロットをモチーフとした遊び心のあるインテリアや幸せのクローバーも。

《階段の手すりにも不思議な植物やクローバーが》

《トイレの取っ手は、「ソード」をイメージ》

《窓際のカーテンは、「吊るされた男」をモチーフに。テーブル下の木は「ワンド」をイメージしています。「これに気づいた人はまだいないですね」と、佐藤さんはうれしそうに教えてくれました》

こだわりのオブジェの数々、皆さん、ぜひ探してみてくださいね!

プラントベースの身体に優しくおいしい食事

カフェタローは、心と身体は密接に結びついていると考え、「心の問題に向きあうと同時に身体を大切にすること」をモットーに、プラントベース、つまりヴィーガン料理を提供しています。さらに、飲み物も仕入れから入れ方までこだわっています。

まずは、お飲み物から。

酸味は少なくコクがある飲みやすいコーヒーは、文京区の珈琲専門店「アンモナイトコーヒーマーケット」からオリジナルで焙煎していただいたコーヒー豆を提供しています。

また、紅茶も紅茶専門店「リーフルダージリンハウス」から買い付けた茶葉を、スタッフの皆さんが丁寧に入れてくれるおいしい紅茶です。

ほかにも、ショウガたっぷりの自家製ジンジャーエールや、爽やかな自家製レモネードなど、どの飲み物もこだわりがうかがえます。

続いてお食事。ランチメニューを詳しくご紹介します!

人気のファラフェルプレート(1500円)。

ファラフェルというのは、コロッケのようなひよこ豆をすりつぶした中東の料理です。普段なかなか食べることがないメニューですが、食べると衣がサクサク、中はホクホクでそのまま食べてもとてもおいしくて、パクパクと食べてしまいます。

さらに、ひよこ豆をペースト状にしたフムスというメニューは、このファラフェルと一緒に食べるとより美味しいです。

ほどよい酸っぱさの自家製のピクルスをはじめ、長野県産無農薬のビーツを振りかけたケール、焼き野菜、揚げ野菜と野菜をふんだんに食べられるプレートです。

続いてご紹介するのは、オープンサンドのプレート(1500円)。3種類のオープンサンドから2種類選べ、今回はアボカドのサンドとキノコのサンドをチョイス。雑穀のパンの上にはアボカドのペースト。さらに、上にのったおかヒジキのシャキシャキ感と麻の実のナッツ(ヘンプシード)のツブツブ感と、それぞれの食感が楽しめる一品。

キノコのサンドは、キノコをふんだんに使ったキノコのうま味がギュッと濃縮されたペーストの上に、ローストをしたマッシュルームをのせ、キノコ好きにはたまらない一品です。

最後にスーププレート(1200円)。
スープは不定期に変わり、伺った日のスープはボルシチでした。長野県産のビーツとトマトベースのスープで、通常ボルシチは牛肉の代わりに豆を使ったボール、サワークリームの代わりに自家製マヨネーズが入ったヴィーガンボルシチです。

どれもヴィーガンでありつつ、お肉好きな方が食べても満足感の高いボリュームとこだわりの味が楽しめるプレートに仕上がっています。このように、身体にいいものを食べ、心も身体もすっきりして思考をクリアにできるカフェなのです。

日々、新しい料理を取り入れていきたいとのことで、足を運んだ際にはまた新しいメニューにも出会えるかも!

リピーター続出!毎日食べたいマフィン

もうひとつご紹介したいのは、このお店の看板商品は米粉のマフィンです。
まだ開店して間もないお店ですが、すでにリピートが多いこのマフィン、まとめ買いしていく方もいらっしゃるそうです。米粉でできているので、小麦がアレルギーの方や最近注目されているグルテンフリーを実践されている方でも美味しく食べられます。

ヴィーガンベースの食事やグルテンフリーのマフィンなどは、実は海外の方からも大人気。イスラエル、フランス、ベルギー、韓国、中国……と、様々な国の方が訪れるそうで、取材日にも英語が飛び交っていました。こんなインターナショナルな空間は、国を超えた対話が生まれる場所ですね。

「他者との対話」がコンセプトの「CAFÉ Tarot(カフェタロー)」

ここまでは、店内や食事をみてきましたが、ここからはお店のコンセプトについて少し深堀りしてみましょう。

みなさんは、タロットをご覧になったことがありますか? 78枚で構成され、特徴的な絵柄が描かれており、そこには基本的な意味が込められています。

選びとったカードから意味を見い出すので、「占いとして何かをズバっと言い当ててくれるもの」という印象をお持ちの方もいるかもしれません。

しかし、実は、そこに答えがあるわけではなく、そこから受けた印象を自分の中から汲み取る「自己との対話」のツールと考えていると、オーナーの佐藤さんは言います。

そんな「自己との対話」をテーマとし、アート性に触れられる東京タロット美術館は、自己セラピーの場としても、訪れる人たちに親しまれています。

《スタッフさんも着用している、オリジナルのTシャツが可愛い!》

そして、今回、満を持してオープンしたのは、「他者との対話」をコンセプトとしたカフェ。コロナ禍で家に籠りがちな昨今、なかなか人と話す機会がないかもしれません。ですが、やはり友人や色々な価値観の人と話すことで感じられる感情はとても大切なもの。自分の中から沸き上がってくる喜びや悲しみといった感情は、他者がもたらしたものではなく、自分の中にある感情なのです。

《コーナーソファの一画は人気の席。自己、他者、どちらもゆっくりと対話することができる》

つまり、「他者との対話」をコンセプトにしたこのカフェも、「自己との対話」につながる、自分と向き合うというテーマが一貫した場所であり、不条理なことと向き合わなくてはいけない今の時代、自分の中にある希望の光を見つけていってほしいというメッセージが込められているのです。

洗練された空間に身を置いて、他者との対話や自己との対話を楽しんでみてはいかがでしょうか。

CAFÉ Tarot(カフェタロー)お店情報

最後に、カフェタローには、「誰もが居場所がある社会にしていきたい」という考えをスタッフ全員で共有しています。ですので、挨拶をとても大切にしていらして、スタッフの方々からの「おはようございます」「こんにちは」といった挨拶が気持ちよく店内に響いていました。

《お写真は、〝看板息子〟と言われていたスタッフさん(撮影のためにマスクをはずしています)》

ぜひ、皆さんも、美味しい食事をいただきながら、イロトリドリの話に花を咲かせつつ、自分と向き合う、そんな時間を過ごしてみてください。

【CAFÉ Tarot(カフェタロー)】
住所:東京都台東区浅草橋1-27-3
営業時間:
<月~土曜日>
7:30~11:00 モーニングタイム
11:00~14:00 ランチタイム
14:00~18:30 ティータイム(L.O 17:30 )

<日曜・祝日>
10:00~11:00 モーニングタイム
11:00~14:00 ランチタイム
14:00~17:00 ティータイム (​L.O 16:00 )

定休日:年中無休にて営業中(2022年11月現在)

公式Webサイト

「東京タロット美術館」の紹介記事はこちら↓

日本初!所有コレクション約3000種類!!浅草橋にある「東京タロット美術館」でタロットの魅力を存分に堪能してきました。

お店は、東京タロット美術館とは、江戸通りを挟んで徒歩5分程度の距離にあります。ぜひ、美術館の前後にカフェに寄ってみてください!

文/ちえこじ
写真/伊勢 新九朗