「東東京市2022 @柳橋」開催!イーストトーキョーを盛り上げるイベントの魅力を徹底調査!

2022年10月21日(金)-23日(日)の3日間、東東京を拠点に活動しているつくり手たちによるマーケットイベント「東東京市 2022 @ 柳橋」が開催されました。2019年、2020年秋に続いて3回目の開催になった今回も大盛況! 編集部も毎度お馴染み『浅草橋勝手に親善大使』の清水百恵さんと楽しんできたので、イベントの模様をお届けします!

チンドン屋さんも「東東京市 2022 @ 柳橋」を盛り上げる!

浅草橋駅東口の改札を出て、最初に聞こえてきたのは楽しそうな音楽。人通りが一番多い交差点で、お馴染みのチンドン芸能社さんが「柳橋店めぐり・東東京市マップ」を配りながらイベントの宣伝を行っていました。

楽しい音楽に釣られて、たくさんの人がマップを受け取ってくれていました。流石です!

チンドン屋さんについていく形で会場へやってきてくれた人も。チンドン屋さんの宣伝効果は計り知れないですね!

百恵さんも合流して、「新・浅草橋音頭」を披露。その時の様子は「浅草橋を歩く。」編集部のTwitterで公開しているので、ぜひ百恵さんの美声とチンドン芸能社のコラボを見てみてくださいね!

高架下にも個性的なお店がたくさん!

メイン会場に向かって歩いていくと、高架下の柱には「東東京市」の布が飾り付けられていました。普段はコインパーキングとして使用されている場所が、お店や展示エリアになっています。

ひと際ネオンが目立つ「パブ さんきゃく」さん。「変哲のない路上の風景を新たな社会場に変える社会実験」を行っていて、「SASAUシリーズ」のテーブルを展示していました。

確かに、町中に誰でも使える集合スペースがあったら便利ですよね。個人的には駅の改札口付近にあると、話したい人と移動する人がお互い邪魔にならなくて良さそうだなと思いました。

他にも、端材活用ワークショップを行っていたPalabさんや、独創的なフラワーアレンジメントを展示していたLiLさんのエリアも大盛況! 多くの人が訪れていました。

つくり手のこだわりがつまったお店が会場にも。

高架下のお店をのきながら会場に向かうと、目に入ったのはSOL’S COFFEEさんのワゴン。ハンドドリップコーヒーや自家製のホットレモン、レモンスカッシュ、ホッとジンジャーなどを販売していました。

私はジンジャーエールをチョイス。スパイスが効いていてピリッとした味の後に、やさしい甘さがきてとても美味しかったです! せっかくなので、店主さんに差し出していただいているところも撮らせていただきました。

ジンジャーエール片手に会場へ。
入口には「東東京市」がどのような思いで始まったかが書かれた大きな垂れ幕が!
こちらも大勢の人で賑わっていました。

最初に伺ったのは、ダンデライオン・チョコレートさん。
おしゃれなチョコに目を奪われてしまいました。

いくつか味見をさせていただいたのですが、チョコレートによって苦みが強かったりフルーティーだったりと、個性がバラバラでびっくり! チョコレートに合うペアリングも丁寧に教えていただきました。

今回、私が買ったのは人気No.1のホットチョコレートミックス。牛乳に溶かしてホットチョコレートにしたり、パンに乗せて焼いたチョコレートトーストにしたりといろいろ楽しみ方がある商品です。これから寒くなってくるので、ホットチョコレートで温まってから出勤したいと思います。

ダンデライオン・チョコレートの店主さんにも写真をお願い。今度は実店舗の方に遊びに行きますね!

ちなみに、当サイトでもかつて社会科見学と称して、ダンデライオン・チョコレートファクトリーに潜入しています。あわせてお楽しみください。

【おとなの社会科見学・第1回(前編)】 ダンデライオン・チョコレート ファクトリー&カフェ蔵前

【おとなの社会科見学・第1回(後編)】 ダンデライオン・チョコレート ファクトリー&カフェ蔵前

会場の奥に入って行って、次に気になったのは「HINOKINOHI」さん。
その名前の通り、間伐材や端材となったヒノキを使った雑貨をメインで販売しているお店です。

多くのヒノキが植えられた戦後日本ですが、現在で使用している木材はほとんど輸入材に変わってしまいました。そのせいで、森の循環が止まってしまったり、手入れがされずに放置されてしまっています。そんな問題を解決するために間伐を行っていて、HINOKINOHIさんはその木を使って作られた製品を販売しているのだそう。環境のためにも、使える資材は大切に使っていきたいですね。

店主さんから伺ったのですが、テーブルの上に飾られていた植物はLiLさんが整えてくださったそう。出店準備をしていた際に、「もっとこうしたほうが綺麗だよ」と声を掛けてくださったんだとか! お店同士のつながりもできて、とっても素敵!

クラブ×落語!?  「Z落語」ってなに!?

一通り、会場を見て回った後、最後に本日の(個人的)メインイベントともいえる屋形船エンターテインメント「YOSE by Z落語」に参加しました。

編集長の伊勢から、「屋形船で落語をみられるイベントがあるよ~」と言われて来たので、「どんな感じなんだろう」とホームページを見てみたら、ホームページにこう書かれていました。

「YOSE by Z落語」は、柳橋の地域資源である屋形船と地場に根付く伝統芸能である落語、さらにはクラブミュージックを掛け合わせた、新たなエンターテインメントです。

く、くらぶみゅーじっく? 落語で? もしかして、クラブミュージックによくあるキュイキュイキュイって音が繰り返すやつとかを落語でやるのかな? 「おま、おま、おま、おま、お前さん!」みたいな感じで。…いや、それはないか。

なんて、頭の中が?でいっぱいになりつつも、ワクワクしながら屋形船へ。

屋形船の中はピンクのネオンライトで照らされていて、まるでディスコみたいな雰囲気に。すでにDJの方がクラブミュージックもかけていて、お客さんも体を揺らしてノリノリ。いい意味で屋形船らしさがなかったのでびっくりしました。

30分ほどクラブミュージックを聞きながら屋形船の風景を楽しみ、ついに落語家さんが登場! 今回、落語をかけてくれたのは桂枝之進さん。Z世代の視点で落語を再定義、 発信するクリエイティブチーム『Z落語』の主宰さんでした。
桂さんが登場したら、一度DJの方は裏へ。クラブミュージックは出囃子の代わりだったみたいです。

「おばちゃんが寄席の顔出しパネルで写真を撮りたそうだから撮ってあげたらすごく喜んでくれた。よっぽど落語好きなんやろなって思って、その夜エゴサしたらまさかの顔出しパネルのファンだった!」など、小粋なまくらの後に始まったのは、「時そば」。落語を知らない方でも「一(ひい)、二(ふう)、三(みい)、四(よう)、五(いつ)、六(むう)、七(なな)、八(やあ)…何時(なんどき)だ?」というセリフは聞いたことがあるのではないでしょうか?

扇子を使ってそばをすするところは、まさしく職人技。本当に目の前にそばがあるかのように、おいしそうにズズッとそばをすするんです。聞きながら「そば、食べたいなぁ」なんて思っていました。
そば屋の店主、男2人の演じ分けもしっかりされていて、落語家ってやっぱりすごい。話のプロでした。

「YOSE by Z落語」のお土産としていただいたのは、エコバックとおまんじゅう。
イベント中は座布団カバーとして使用されていたので、ちょっとびっくりしました。
ユニークでかわいいお土産です。

百恵さんもおまんじゅう片手に決めポーズ! たくさん使わせていただきます!

東東京がめちゃくちゃ盛り上がった「東東京市2022 @柳橋」。次回開催が今から待ちきれません!

「浅草橋、柳橋は屋形船の町!」でもあります。編集部による屋形船レビューもお楽しみください。

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取材・文・撮影/増田 朱音