【おとなの社会科見学・第1回(前編)】 ダンデライオン・チョコレート ファクトリー&カフェ蔵前

浅草橋おとなの社会科見学
ものづくりの街・浅草橋には、大人が思わずワクワクするお店がたくさん。そこで「浅草橋を歩く」では、気になるお店をとことん深堀する企画“おとなの社会科見学”をスタートします。

第1回目にして、浅草橋からひと駅おとなりの蔵前になるのですが、「浅草橋を歩く。」では浅草橋を中心とした周辺エリアも歩いて回れるという意味でスポットを当てていく予定です。

さて、平日はもちろん、休日には遠方からのお客さんも多く立ち寄る蔵前のBean to Barチョコレート専門店「ダンデライオン・チョコレート ファクトリー&カフェ蔵前」。

「ファクトリー&カフェ」ということで、カフェ利用やテイクアウトだけではなくワークショップなども開催しており、チョコレートの魅力をこれでもかというほど体験できるとっても素敵な場所なんです。

今回は、初めての方にもダンデライオン・チョコレートの魅力を知ってほしいと思い、チョコレートの知識豊富なスタッフさんから、お店の魅力をとことん聞いてきました!

サンフランシスコ発の大人気Bean to Barチョコレート専門店

都営大江戸線蔵前駅から徒歩5分、JR浅草橋駅から徒歩12分。大通りから一本入った閑静な路地に、「ダンデライオン・チョコレート ファクトリー&カフェ蔵前」はあります。

“ダンデライオン・チョコレート”とは、2010年にサンフランシスコで誕生した“Bean to Barのチョコレートメーカー”。

その海外出店第1号となったのが、今回ご紹介する蔵前のお店です。

出迎えてくれたのは、広報の芹沢さん(写真左)やバリスタの鶴田さん(写真右)。

チョコレートの魅力を知り尽くしたスタッフの皆さんが「Bean to Barってなに?」「どうして第1号店が蔵前なの?」「他のお店と何が違うの?」という様々な疑問にやさしく応えてくれました。

それでは、いざ、チョコレートのワンダーランドへ!

“Bean to Bar”の魅力を徹底解剖

ファクトリー&カフェ蔵前は、1階をチョコレート工房とスタンド、2階をカフェ&ワークショップスペースとして使用。実はここに、日本第1号店となった秘密が隠されています。

創業者がこだわったのは“Bean to Bar”。そのためには、カカオ豆からチョコレートになるまでのすべてを一貫して行なえる店舗の一棟借りが必須だったのだとか。そうして見つけたのが、もともと倉庫だったといわれるこの場所です。

芹沢さん

ダンデライオン・チョコレートは、スタッフの働く環境をとても大切にしています。そうすることで、スタッフの良い空気がお客様に伝わり、心地よい空間を生み出すことができるから。そういったことを踏まえ、この地でファクトリーを構えることが決まったのです

この店舗がオープンする際に訪れた創業者のToddは「この蔵前の雰囲気がちょうど10年ほど前のサンフランシスコのダンデライオン・チョコレートがある街と似ている」とも話していたそうです。

“Bean to Bar”とは、カカオ豆の選別から形成までの全工程を一貫して行なうこと。

ダンデライオンは、2016年のオープン以来、国内の“Bean to Bar”人気を牽引してきた名店です。

ダンデライオン・チョコレートの“Bean to Bar”の魅力は、大きくわけて2つ。

ひとつは、厳選したカカオ豆の風味を存分に堪能できること。もうひとつは、安心・安全であることです。

量販店などで一般的に販売されているチョコレートと違い、ダンデライオン・チョコレートの“Bean to Bar”は厳選した1つの産地のみを使用するシングルオリジンにこだわっています。

しかも、ダンデライオンは生産地まで赴き、直接カカオ豆を調達しています。そうすることで、技術・品質を確かめるのはもちろんのこと、労働条件などが適正であるかまで見極めることができるからです。

“Bean to Bar”は、手間もコストもかかります。それでもダンデライオンは「安心しておいしいチョコレートを食べてほしい」という一貫したポリシーで製品を作っているのです。

ダンデライオン・チョコレートは、製造方法から過程まですべてを可視化しています。そのため、工房はすべてオープン。

カカオ豆の選別も、品質管理を徹底しつつお客様に目で見て楽しんでもらえるようにと、ガラス張りの工房で行なっています。

ダンデライオンでは、チョコレートの製造に関わる職人さんを“チョコレートメーカー”と呼びます。

チョコレートメーカーの技を間近で鑑賞できるのもこのお店の大きな魅力。プロの手さばきは、眺めているだけでも勉強になります。

選別を終えた豆は、焙煎機へ。

豆本来の風味を損ねることがないように、コーヒー豆用につくられたものを改造し、低温で長時間ローストできるような使用に設計されています。

焙煎した豆は、細かく砕いて外皮とカカオニブを分離。

その後、約3日間かけて行なうメランジング、口当たりを滑らかにするテンパリングなどいくつもの工程を経て、ようやくチョコレートバーが完成します。

チョコレート作りは体力勝負で、皆さん仕事を始めた頃は重いカカオ豆を運ぶ作業に苦戦したのだとか。

チョコレートはとっても繊細な食べ物。

収穫年、産地、発酵、焙煎、開発者など様々な要因が絡み合うことで、風味は幾通りにも変化します。ゆえにダンデライオン・チョコレートでは、味覚、科学的数値など、あらゆる角度からもっとも適した製造法を見極めていくのだとか。

新しいチョコレートをつくる度に、工程の条件を変え何度もテイスティング・・・途方もない手間隙をかけ、ようやく製品ができあがるのです。

また、ダンデライオンではチョコレートの魅力をより一層知ってもらうべく、ワークショップを随時開催。
工場見学、お菓子作り、アルコールとのペアリングなど、老若男女が楽しめるさまざまなイベントを行なっています。
チョコレートの世界をさらに深く知りたい方は、こちらもぜひチェックしてみてください。(スケジュールはHP参照)

こだわりがぎゅっと詰まったオリジナル商品をご紹介

ダンデライオンで楽しめるチョコレートバーは、常時6~8種類。シルバーのインクを使用しているのがメイドイン蔵前、ゴールドのインクがメイドインサンフランシスコのチョコレートバーです。

チョコレートバーの原材料は、カカオとオーガニックのキビ砂糖の2種類のみ。カカオ豆の旨味や特徴を存分に引き出すため、添加物や保存料は一切加えていません。

また、チョコレートバーはほとんどがカカオ70%なので、豆の風味の違いをより一層実感することが出来ます。

気になる商品をいくつかゲットして、ぜひその違いを食べ比べてください。「チョコレートって、豆によってこんなに味が変わるの!?」と驚くこと請け合いです。

近年スーパーフードとしても話題の「カカオニブ」は、チョコレートとは異なるカカオのおいしさを楽しめます。

甘みがない「カカオニブ」は、ナッツのような風味と感触を楽しめる逸品。パスタやサラダに加えるとコクが一層アップしますよ♡

名店とのコラボレーションも見逃せません。

京菓子の老舗「亀屋良長(かめやよしなが)」や京都のテキタイルブランド「SOU-SOU」と共同開発したのは、カカオを使用した新感覚の和菓子。

「カカオティー」は、和紅茶専門店「紅葉(くれは)」と開発したミルクティーのためのオリジナルブレンド。カカオニブが使用されており、コク深い味わいを堪能できます。

店内に広がる甘い香り、スタッフの皆さんから伝わる真摯な気持ち、こだわり抜いた商品の数々。

お店のいたるところから「チョコレートの魅力をもっと知ってほしい」というメッセージを感じ取ることができました。

次回予告

前半は、ダンデライオンのチョコレートに対する思いやこだわりを皆さまにお届けしました。

後半では、そのチョコレートをつかった絶品スイーツ&ドリンクやカフェスペースをご紹介。

いますぐ食べたくなる、魅惑のメニューが登場します!

ダンデライオン・チョコレート ファクトリー&カフェ蔵前

文・写真/牧 五百音