たばこのふりしてトランプ!?多種多様な人たちが集い楽しむ「Café &Barうそのたばこ店」

うそのたばこ店? 何のお店? 店名を聞いただけでは、首をかしげてしまう変わったお店が浅草橋にありました。

「たばこ店のふりをしてトランプを販売する」専門店と銘打たれており、トランプ専門店と聞いたら聞いたでそれはまた変わっているけど、どんなお店なのかしら、と興味は深まるばかり。

Café&Barとも書かれているけれど、いったいぜんたい……!?

というわけで、さっそく足を運んでみたところ、想像以上に面白く素敵な場所だったので、ご紹介していきましょう!

さっそく、やってきた「うそのたばこ店」。ここ、いったいなんのお店ですか?

浅草橋駅、西口と東口のちょうど間くらいを蔵前方面に歩くと10分もかからないくらいにそのお店はありました。赤に白丸の看板も、お店を覗いて見えるTOBACCOの文字も、まさに見た目はたばこ屋さん!

まずは、このお店の成り立ちについて、オーナーの大川原さんに質問をしてみました。

オーナーがマジシャンなのかしら、トランプが好きなのかしら、と勝手に想像していたのですが、返ってきた返事は意外や意外、「たばこのショーケースを気に入って。

そのケースに何か並べたいと考えたときに、たばこに似ているトランプを並べたら可愛いのではないかと考えまして」と、トランプ在りきではなく、たばこのケースがスタートだったそうなのです。

そういわれてみると“うそのたばこ店”という店名もしっくりきますね!

当初、たばこケース&トランプはご友人のお店に置いていたそうなのですが、せっかく並べるなら売ろう!ということで売り始めたら、だんだんトランプ好きの方やマジシャンが集まりだしました。

ですが、ご友人のお店には他のコンセプトもあったため、改めて浅草橋にてトランプを売るカフェ&バーとして、「うそのたばこ店」をスタートさせたというのが、このお店の成り立ちです。

世界中のトランプが集まっています。

そんなたばこケースには、どんなトランプが並んでいるのでしょうか。見せてもらいました。

世界中で人気のトランプブランド「BICYCLE(バイスクル)」をはじめ、さまざまなトランプが……。

すごい量のトランプ! 国内最大級の品揃えで150種以上! その場で購入もできますよ!

こちらは、世界各国をテーマに作られているトランプで、並べると世界地図が出てきます。ついつい集めたくなってしまうトランプシリーズですね!

人気カードデザイナーのデザイン「fontaine(フォンテーン)」シリーズ。

真ん中に指を置き、クルッと回すと柄が綺麗に見えるようになっているため、「カーディスト」と呼ばれるカードを使った視覚的なパフォーマンスをする方々にも人気のデザインなのだそうです。

珍しいトランプとしてみせていただいたのはこちら。

模様のある裏がさまざまなデザインのトランプは多いのですが、数字と絵柄のある表まですべて違う絵が描かれているトランプです。

ゲームを楽しむのはもちろんのこと、どの絵も素敵で、飾りたくなるトランプですね。

また、売上を「HIV/AIDS」治療の支援プログラムとして寄付できる「PRODUCT RED」のトランプもおいてありました。

トランプって、世界中で楽しまれている、あらためてすごいカードゲームなんですね!

トランプ好きはもちろん、色々な人が集う魅力と仕組みがありました

2018年12月にプレオープン、そして2019年1月に正式オープンした「うそのたばこ店」は、取材時ちょうど1年たった頃でした。この1年で、当初集まっていたマジシャンなど、トランプ目的の常連さんの他にも、さまざまな方が集まる場所になってきています。

今後の展望を伺った時も、「本当の意味で多様な人が集まるといいなと思います」と語ってくれました。そんなオーナーが考えた仕組みが、“日替わりで店長”です。

トランプにまつわるマジシャンの店長もいれば、飲食を提供する店長もいます。飲食の日には地域の人も来てくれるようになりました。

なんとご近所に、花札を作っている方がいて、ぜひ置いてくださいとこんな可愛い花札を持ってきてくれるという出会いもあったとか。ご近所でこんな繋がりができるなんて、オーナーの期待通りですよね。

「いろんなバックグラウンドの人が同じ空間にいるのが面白いと感じますね」と話すオーナー。毎日店長が違うと、毎日お客さんも違う、だからこそ生まれるダイバーシティー。

“今日はどんなお店かな?”といった楽しみも生まれます。

本日の店長はビジネスをゲームにしちゃう遭遇設計さん

日替わり店長、取材をした日の店長は遭遇設計さんでした。実はトランプと一緒にいくつかゲームが置いてあり、そのゲームを作っているのがまさにその遭遇設計さん。

店長の日だけではなく、常設で置いてあり、店内で遊んでよいのだそうです。

例えば地域の素材カードをプレゼンする『地方想生』ゲーム。引いたカードで地域を活性化させる企画をプレゼンせよ! というゲームで、ゲームに夢中になっていると自然と地域の良さを知ってもらうことができる、そんなゲームになっています。

こちらは、『なぜ、食堂のカレーうどんが不味くなったのか』ゲーム。まず、会議のお題が、カレーうどんが不味くなった原因を話し合うという面白すぎる設定。そこにとんちんかんな意見を述べる後輩。「社長の奥さんは自転車をこぐのが速いですからね」、カレーもうどんも関係ない! けれど、相手を否定せず、うまく拾う、そこから生まれる大人のコミュニケーションを楽しむ、それがこのゲームの醍醐味です。

と、トランプとはまた違った、面白いビジネスゲームもおいてありますので、ゲームをしたいあなたも足を運んでみては?

※お店に来た方は、自由にゲームで遊んでもらってよいそうです。

その他の「うそのたばこ店」日替わり店長はこんな人たち

「365人店長がいたら毎日違う店長で1年お店ができるなぁ」といった発想もあるくらい、オーナーは日々いろいろな方が店長をやるのを歓迎しています。

もしかしたら、あなたが足を運ぶ日には、また新たな店長が生まれている可能性もありますが、取材時に店長ラインナップされている方々を少々ご紹介します。

店長は、「うそのたばこ店」サイトのカレンダーでチェック!

・ぺた(Peta)

みなさん、カーディストリーって知っていますか? トランプを用いたパフォーマンスのこと。フラリッシュとも呼ばれ、トランプを使った曲芸であり、これ自体はマジックではありませんが、マジックを華やかに魅せる演出などで使われることも多いので、マジシャンがかっこよくカードを切る姿はよく見ているかもしれませんね。

そんなカーディストリーが得意なもとやさんが店長の日がこの日。まずは、うそのたばこ店のトランプが気になるという人は、この日がオススメ!

・帆帆魯肉飯(ファンファンルーローファン)

トランプだけではなく飲食の日もあります。

台湾が好きな女の子がやっているお店で、台湾料理魯肉飯が食べられる日です。
肉の切り方の角度までこだわっているというこだわりよう!

台湾で出店した際には、一瞬で完売したというから、その美味しさはお墨付き。台湾料理を食べたいあなたはぜひ狙って行ってみて!

・カレーてつたろう

同じく飲食の店長で、カレーを提供しているカレーてつたろうさん。スパイスを使った本格的なカレーです。普段からカレー屋さんなのかと思いきや、なんと、静岡にお住まいの公共演劇の方なのだそう。

オーナーも演劇界隈の方ということで、遊びに来ていた流れで店長になったんだとか。

演劇が好きな方、カレーを食べながら演劇について語るのもまた良しですね。

その他にも、マジシャンの日、スナックの日、魔女の日などなど……面白そうな日ばかり。

「やりたいことがあればやったらいい」がモットーのオーナー。いつでも新しい店長募集中との声に「やりたいです!」の声が……! ハイ。うちの編集長が手をあげていました。笑

ぜひぜひどうぞ、月に1回なんてどうですか? とサクサク話が進んでいきます。このオーナーの気軽さも、このお店が盛り上がる一因だと確信。「浅草橋を歩く。」編集部が店長になる日をみなさま、お待ちくださいませ!

盛りだくさんでお送りした、「うそのたばこ店」への潜入調査報告。お楽しみいただけたでしょうか。とにかく、この店の魅力は日替わりだからこそ、まだまだ気になることだらけ……。読んでいただいたあなたもぜひ、まずはその目でお確かめを!

文/ちえこじ
写真/伊勢新九朗

  • 店舗情報:うそのたばこ店
  • 東京都台東区浅草橋3丁目4−2三田ビル1F
  • Wi-Fi使用可
  • 電源使用可
  • お店の開店時間や店長情報は公式サイトよりご覧ください。