高クオリティの花材やクラフトグッズが勢ぞろい!ハンドメイドの聖地「east side tokyo(イーストサイドトーキョー)」に行ってきた。

〝花嫁ロード〟という名称が全国に浸透しつつある昨今の浅草橋界隈。プレ花嫁さんたちが、「花嫁ロードの終着点であり目標地点」「マストで行くべきお店」と太鼓判を押すお店が、今回ご紹介する『イーストサイドトーキョー』です。

こちらのお店、実は、プレ花嫁さんだけでなく、DIYラバーからも〝聖地〟と称されるほどの人気スポット。一体どんなお店なのか、隅から隅までレポートいたします!

知っている人は浅草橋通! 実は〇〇の系列店

浅草橋駅から蔵前駅へと続く大通りをテクテク歩くこと約7分。蔵前エリアの少し手前、つまり、〝花嫁ロードの終着点〟ともいうべき場所に『イーストサイドトーキョー』はあります。

私たちを出迎えてくれたのは、店長の正田直人さん。まずは、同店が誕生した経緯についてお伺いしました。

「創業は2009年。当時、海外の花材を日本にも広めたいと考えていたシモジマの役員がいて、その方の『東から新しい情報を発信したい』という思いが店名に込められたそうです」(正田さん)

そう、実は同店は、浅草橋のランドマークタワー的存在『シモジマ』の系列店。外観や内装が全く異なるため、系列店であることを知らない人も多いと正田さんは言います。

「常連さんからも『シモジマグループなの⁉︎』と驚かれることがあります(笑)。〝シモジマといえばパッケージ〟というイメージが強いかもしれませんが、我々としては『シモジマグループにもこういうお店があるんだよ』ということを積極的に発信したいという思いがあって、建物のプロデュースにも並々ならぬこだわりを注ぎました」(正田さん)

かくいう私も、同店がシモジマ系列だということを知ったのはつい最近のこと。シモジマの、新たな分野にも果敢に挑んでいくチャレンジ精神を見習いたいと思いました。

みんな大好き! 「シモジマ浅草橋本店」全フロアを徹底レポート♪【前編】 みんな大好き! 「シモジマ浅草橋本店」全フロアを徹底レポート♪【後編】

1F /アーティシャルフラワーのフロア

ここからは、正田さんにアテンドしてもらいながら各フロアをじっくり鑑賞。

お店に入ってまず目に飛び込んでくるのは、カラフルな花、花、花! 正田さんも「総数を把握できない」ほどの膨大なアーティシャルフラワー(造花)が所狭しと並んでいます。

内装もチェック必須。天井を高く、壁を黒くすることによって、商品がより鮮やかで見やすいように工夫がなされているのだとか。

「アイテムはカラーバリエーションやシーズンものに応じて分類しています。創業時は輸入品をメインに取り扱っていましたが、近年は国内メーカーのものもどんどんクオリティがあがってきているので、国内メーカーのものがメインになりつつあります。」(正田さん)

ご覧ください、この精巧な技術。一見しただけでは生花との区別がつかないほどリアルに造られています。

商品に触れてみると、触り心地まで本物そっくり! 製造メーカーさんの努力と研究の結晶が一本一本にぎゅぎゅっと凝縮されていることを実感できます。

棘まで忠実に再現されているとは……! 取材開始早々、興奮と感動でテンションが上がりまくる取材陣。

ただ、あまりに素敵なアーティシャルフラワーばかりで、どれを選べばいいか分からなくなってしまうという嬉しい(?)悩みも生じます。

「そういった際は、常駐しているフローリストにご相談ください。どんなブーケを作りたいのか、どんな用途に合わせたいのか、アドバイスさせていただきます」(正田さん)

ありがたいことに、店内のアイテムは単体や品番の撮影はOK。(プライバシーの観点から、他のお客様が映り込むような引きの撮影はご遠慮ください)。

即決できない場合は、品番やアイテムを撮影しておうちでじっくり考えるのもおすすめです。

ちなみに、最近は〝くすみ系カラー〟や〝ドライフラワー風〟のアーティシャルフラワーがブームなのだとか。

ブーケに活用するのはもちろんのこと、お部屋のインテリアにもうってつけのアイテムが多く揃っています。

中2階エリアも要チェック。こちらには、シーズン外のアイテムや、ヘッドパーツなどに使用するスモールピックフラワーがラインナップされています。

アーティシャルフラワーは、枯れることもなければサイズも多種多様で使い勝手◎。結婚式だけでなく、イベントに、日常使いにと、さまざまなシチュエーションで大活躍しますよ♪

2F /ドライフラワー・フェイクグリーン・ワークショップのフロア

次のフロアへ向かうため階段を上っていると、ほのかな花の香りが。2階は、ドライフラワーをメインに扱うフロア。

本物の花を加工したドライフラワーやブリザードフラワーは微かに香りが残るため、インテリア兼ディフューザー用に購入する人も多いそうです。

レトロでクラシカルな雰囲気のドライフラワーは、生花やアーティシャルフラワーとは異なる魅力を放っています。

「経年変化はあるものの、2年以上は綺麗な状態で鑑賞できます。ナチュラルな色味なので、どんなお部屋にもマッチしますよ」(正田さん)

特殊加工を施したプリザーブドフラワーも充実のラインナップ。

プリザーブドフラワーとは、生花を特殊加工し、見た目や手触りを可能な限り本物に近づけたもの。生花では表現できないカラーを出すこともでき、鮮やかな発色のアイテムが多く揃っています。

幻想的なカラーが豊富なので、パーティーやステージなどの華やかな場面で活躍しそうですね♪

フェイクグリーンのコーナーを見ていると、奥ではワークショップが開催されていました。
「ブーケだけでも、キャスケード・クラッチ・ラウンド・リースと形状によってお好みのワークショップを選べます。ご参加は事前予約制ですが、ほぼ毎日開催しているので、ぜひ、気軽に参加してみてください」(正田さん)
詳細はシモジマ公式HPに掲載されているので、お好みのワークショップを探してみてはいかがでしょうか♡

3F /花器・資材・観葉植物のフロア

3階には、花を飾るための花瓶やカゴ、装飾品、ウエディング資材などがラインナップされています。

こちらのフロアも圧巻の品揃え。「こういうのが欲しかった」「他のお店では見たことない」というアイテムがたくさん並んでいて、さらにテンションが上がってしまいます!

このフロアで学んだことがあります。それは「花器が違えば、花の表情が変わる」ということ。「むしろ、花器や装飾品選びが一番大事なのかも」とも思いました。

ガラス、アクリル、陶器……自分の部屋にはどんな素材・サイズ・形のものが合うだろうと考えているだけでワクワクが止まらなくなります。ここに来れば、自分がイメージする花器にきっと出会えますよ♪

とってもキュートな置き物も発見! 遊び心溢れる小物も多く、宝探しをしているような気分も味わえます。

「丸1日かけて店内を回るお客様もいらっしゃいます」という正田さんの言葉に、思わず力強く頷いてしまいました。

しかも3階には、ディスプレイ用の食品サンプルまで用意されているではありませんか!

「お客様のご要望にお応えしていくうちに、あらゆるものが揃っていきました(笑)」。正田さんのこの言葉は、以前シモジマを取材した際にもお聞きした記憶が残っています。

お店の雰囲気は違えど、お客様ファーストな〝シモジマイズム〟はしっかりと通底しているようです。

4F /クラフト用品・ウェディング用品のフロア

最後にたどり着いた4階は、1〜3階とは雰囲気がガラリと異なるフロア。結婚式だけでなく、バースデーやイベントを盛り上げるグッズが販売されています。

もともと4階はウェディング関連のアイテムをメインに扱っていましたが、今はバースデー関連のものが増加。コロナ以降、お家や会社でイベントを開催する人が増えたことにより、ホームデコアイテムの需要が高くなったのだそうです。

「パーティー関連の商品だけでなく、お家で楽しめるクラフト用品も徐々に増えつつあります。日本にはクラフトショップが少ないので、日本在住の海外のお客様にも喜んでもらっています」(正田さん)

確かに、クラフト用品を豊富に取り揃えているお店は意外と少ない! だからこそ、DIY好きな人たちが同店を〝聖地〟と呼んでいるのです。

個人的に一番びっくりしたのは、レジンモールド(型)の種類の多さ。この品揃えは、都内、いや、もしかしたら日本一なのでは……?

「実は大阪にもっと品数の多いお店があります。が、都内では一番多いと自負しています」と教えてくれたのは、4階のフロアスタッフさん。

「プロのハンドメイド作家さんや有名なミニチュア作家さんも来店してくださいます。『お店を通じてネットワークが広がった』と言ってくれる方も多くて、嬉しい限りですね」とも話してくださいました。

店内にいるだけで創作意欲がわいてくる……!

取材中、店内のあちこちにスタッフさん手作りのディスプレイ見本が飾られていました。スタッフさんたちの「お客さまに楽しんでもらいたい」「DIYやデコレーションの魅力を知ってほしい」という気持ちが感じられて、終始ほっこり……。
プレ花嫁さんやDIYラバーだけでなく「ちょっと行ってみようかな」「特に作りたいものはないんだけど……」という人も、ぜひ『イーストサイドトーキョー』に足を運んでみてください。デコレーションの知識やアイデアはもちろんのこと、日々の暮らしを彩るヒントも、きっと得られるはずです♡

【east side tokyo】
住所:東京都台東区蔵前1-5−7
営業時間:10:00~18:00
定休⽇:なし

公式Webサイト

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撮影/伊勢 新九朗
取材・文/牧 五百音