柳橋の「ROJICA」で酒宴を大満喫したあとに我々が次に向かったのは、姉妹店のBar「humo」。
実は浅草橋って、個性豊かなBarが点在する街でもあるのです。
噂によると「『humo』は大人による大人のための大人の遊び場」なのだとか……う〜これはワクワクする!
ではさっそく、お店の魅力を探るべく入店いたします!
目次
煙が漂う大人のための秘密基地
浅草橋駅東口から約40m。駅近でありながら閑静な一角に「humo(フモ)」があります。
お店があるのは、こちらのビルの地下1階。お店の全容がわからないため、なんとなく入りずらそう……と思いきや、入り口の前に看板が。
「お一人様歓迎」「個室ソファー席完備」「店内で喫煙できます」。
この看板があるとないとでは、心構えがまったく違ってきますよね♪ ビギナーの私も、安心してお店に入ることができました♡
「『humo』はスペイン語で〝煙〟という意味だから喫煙もOK。というのは半分冗談で、燻製料理を提供するお店だからこの名前に決めました(笑)。でも、最近は喫煙者が肩身を狭い思いをしているので、うちではリラックスして煙草を吸ってほしいですね」
軽快かつ柔らかな語り口でお話ししてくれたのは、オーナーの佐藤洋一さん。佐藤さんは飲食店の運営、催事出店、スタッフのアウトソーシング事業などを請け負う行う株式会社シュガーアンドスパイスの代表取締役でもあります。しかも、本業の傍らDJとしても活躍しているという多才ぶり!
「昔は浅草橋に音楽とお酒を楽しめるお店がなかったんです。だったら僕が作ろうと思ってお店を開いたのが2002年。おかげさまで今年で創業20周年を迎えます(※取材時が2022年)。オープン当初からの常連さんは皆さんこぞって昇進しましたが、それでも足繁くお店に通ってくれて、うれしい限りですよね」(佐藤さん)
センスのいい大人たちが、20年という年月をかけて作り上げた空間。それが「humo」なのです。
特等席はカウンター席! 遊び心溢れるインテリアにも注目♪
「誰と来ても、どんなシチュエーションでも楽しめる空間づくり」が佐藤さんの経営理念。
カジュアルに飲みたいならテーブル席、おしゃべりや雰囲気を楽しみたいならパーテーションで仕切られた個室、リラックスタイムを過ごしたいならソファ席と、さまざまなニーズに応じた席が用意されています。
インテリアにもこだわり抜いた店内にはハイセンスな小物がたくさん♡ ぜひ、隅々までチェックしてみてくださいね♡
壁面の大きなスクリーンでは映画『コーヒー&シガレッツ』が上映されていました。
「ふとしたタイミングで映画を鑑賞したり、店内に流れている音楽に耳を傾けたり、そういう、何気ないひとときを堪能してもらえるよう工夫しています。心地よく過ごしてもらいたいので、映画はあまり劇的な展開がない作品を選んでいますね(笑)」(佐藤さん)
テーブルや個室の居心地も抜群ですが、イチオシは佐藤さんとのおしゃべりが楽しめるカウンター席。常連さんたちと和気藹々と話す佐藤さんを眺めているだけで、心がフッと軽くなリますよ♪
超レアビールから絶品カクテルまでなんでもござれ♪
それではいざ、二次会のスタート! 本日のメニューボードには魅惑的なメニューがずらり。佐藤さんにも相談しつつ、各々が一杯目のドリンクを吟味しました。
ここからは、編集長に加え、「古書みつけ 浅草橋」の店主・堀田氏も合流♪
堀田さんは、編集長が激推しする生カールスバーグ、編集長はギネス、私はボードに掲載されていたモヒートをオーダー。私はおふたりがビールをぐびぐび飲む姿を眺めながら、「お店で飲むお酒って格別だよなあ」などと感慨に耽っておりました。
フレッシュミントの爽やかな香りが際立つモヒートは、心身を爽快にしてくれます。あまりにおいしくて、まるでジュースを飲むかの如く勢いよく完飲してしまった私……。
他にも、「宇和ゴールドしぼりたてソルティドッグ」などをいただきましたが、どのカクテルも香り高く飲みやすいことこの上なし。油断すると気づかぬうちに酔っ払ってしまうので、飲み過ぎには注意してくださいね♪
「次は何を飲もうかな」とカウンターに目をやると、スモーキーな味わいが特徴のウイスキーが並んでいるではありませんか!
「humo」が燻製のお店ということもあり、2杯目以降はボウモアやマッカランなどのスコッチウイスキーをセレクト。「スモーキーな味わいを楽しめるなんて、私って大人……!」と、ひとり悦に入ってしまいました(笑)。
その隣では、ビール大好きな編集長が、「こんなビールは見たことない! 初めて見た!」と大興奮。
「これは山梨のブルワリーで生産されている『宇宙ビール』です。出荷数が少なく、人気に火がついているので、なかなか手に入れることができない超レアな代物なんですよ」(佐藤さん)
編集長曰く、こちらのビールは「まさにブラックホールに吸い込まれるような衝撃的な味わい」なのだそう。
ビール好きの皆さん! 「宇宙ビール」を飲みたいなら「humo」へGOです!(出荷状況によっては提供できないこともあります。何卒ご容赦ください。「宇宙ビール」以外にもレアビールがたくさん揃っていますよ♡)
燻し加減が絶妙! フードメニューもオーダーマスト
「humo」最大の魅力。それは自家製の燻製料理です。
まずお召し上がりいただきたいのが、「スモークミックスナッツ」。お酒のおつまみのなど定番品も、佐藤さんの手にかかれば新感覚の味わいに変身します。
「燻し加減にはこだわっています。燻し過ぎず、スモークの香りを損ねず。燻製料理のおいしさが多くの方に伝わるよう調理することを心がけていますね」(佐藤さん)
「燻製チーズ盛り合わせ」も注文必至。噛み締めるごとにじんわりとスモーキーな香りが口に広がり、お酒との相性もバッチリです。
むっちりねっとりな食感も燻製ならでは。燻製料理は〝大人だからこそわかる〟深い味わいであることがよく分かる逸品です。
「作りたてだよ」と佐藤さんが出してくれたのは、「鮭ハラスの燻製焼き」。燻製することによって、素材本来の旨味が倍増するといいます。
もう、このハラスが美味しいのなんのって……♡ この時点で、我々は燻製料理の虜になりつつありました。
個人的に最も感動したのは、「スモークチキンのロースト」。「普段食べ慣れている鶏肉がこんな味わいに変化するのか!」とただただ驚くばかりでした。
皮はパリパリなのに中はしっとり、そしてほのかに香るスモーキーな風味。自宅では到底再現できない、このお店だから味わえる魅惑の一品でした。
「humo」でも「ROJICA」同様、「浅草開化楼」の麺を使用したパスタを提供しています。
「ROJICA」でたらふく食べたはずなのに、メニューを見ていたらまたもやパスタが食べたくなってしまった我々。
濃厚でパンチのある、「チョリソーのピリ辛アラビアータ」は、なんと1分もかからないうちに完食! この日の取材の教訓は、「パスタは主食ではない、最強の酒のつまみである」でした♡
普段使いに、デートに、パーティーも!雰囲気も料理も最高なスペイン&イタリアンバル「ROJICA」を楽しみ尽くす。二軒目からでなく一軒目から楽しめるBar
「ROJICA」からの「humo」にお邪魔して、改めて思ったことがあります。それは、「おいしいお酒、おいしいお料理は人を幸せにする。けれど、なにより大事なのは空間づくり。心地よい空間があるからこそ、雑念なく酒宴を楽しむことができる」ということ。
佐藤さんや常連さんが作り出した「humo」ならではの雰囲気は唯一無二。同店を訪れて、しみじみと「外食の醍醐味や楽しさってコレだよなあ」と感じることができました。
今回は二次会と銘打って取材をさせていただきましたが、食事メニューが充実している「humo」は、酒宴のメイン会場としてもおすすめ。
「ワインも豊富に取り揃えているので、次はぜひワインを飲みに来てください」とのことでしたので、次はワインと燻製のマリアージュを堪能しにお伺いします!
楽しい夜をありがとうございました♡ それでは皆さん、おやすみなさい〜♪
【humo】
住所:東京都台東区柳橋1-20-4 ムーンビル B1
電話:03-3861-8799
営業時間:18:00~1:00
定休日:日・月・火
姉妹店、ROJICAのレポートもあわせてどうぞ。
取材・文/牧 五百音
撮影/伊勢 新九朗