鳥越で130年以上続く老舗鮮魚店「魚米」 #おかず横丁を歩く

着々とシリーズ化されつつある、浅草橋鳥越の #おかず横丁を歩く。
今回は、商店街の会長を務めている鮮魚店「魚米(うおよね)」さんにやってきました。

明治時代から続く魚屋さん

魚米は、明治時代から130年以上続く老舗。今のご主人は5代目です。
2代目が米吉さんだったことから「魚米」と名前がつきました。豊洲から新鮮な魚を仕入れていますが、昔は、日本橋から大八車で仕入れ、天秤棒で販売されていたそうです。

魚米5代目横山さん。鳥越本通り商盛会の会長もつとめる

このあたりは印刷屋や帽子屋など町工場が多く、食事の手間を省くために、白いごはんさえあればすぐに食事がとれるお惣菜を扱うお店が多かったことから、戦後から「おかず横丁(正式名称は鳥越本通り商盛会)」と呼ばれるようになりました。最盛期には100を超える店舗が商店街を賑わせていたんだとか。

魚米の人気商品は、お刺身と焼き魚。

ごはんさえ炊けば、帰ってすぐに食事にありつける。
1日働いて疲れていても、暑い夏にキッチンで火を使いたくない人も、おかずを買ってお腹を満たしてほしい……きっと、そんな想いが込められているのでしょう。

お刺身の鮮度は抜群。町の人も太鼓判を押す

味噌漬けはおかず横丁郡司味噌店のお味噌を使用

決して安くはないけれど、美味しいものを提供するという魚米。お魚、大ぶりな切り身で美味しそう。

100年前の建物がそのまま残るおかず横丁

瓦には魚米の文字も

このあたり、実は、東京大空襲の際も被害に遭わなかったため、古い建物がそのまま残っている地域。
魚米の建物も100年前のもの。お寺のような雨どいや出桁(だしげた)造りも今では珍しいものです。
おかず横丁には、ほかにも戦前の看板建築の店舗もいくつかあり、建物を見るだけでも歩く価値があります。

魚米さんをご紹介いただいた、お隣のくるみボタンMiSuZuYaの奥さんと

商店街は、昭和50年頃は自転車が通れない程にぎわっていたそうです。古い建物なので、現在の建築法で店舗用の貸し出しができないため、商店街に元気がなくなっているのも事実。

とはいえ、#おかず横丁を歩く。第1回目のお店である「くるみボタンMiSuZuYa」のご主人を中心に、鳥越本通り商盛会を盛り上げようと様々なイベントをうちだして商店街にかつての賑わいを取り戻そうと尽力しています。

築地の取引先からの立派な木札ちなみに、そんな商店街が一番盛り上がるのが、鳥越神社の鳥越祭の時期。新型コロナの影響もあり2年連続で祭は開催されていませんが、来年はぜひ、賑わう姿を見てみたいものです。

撮影・文:UKOARA

「魚米(うおよね)」
住所:東京都台東区鳥越1-6-5
電話番号:03-3851-8743
営業時間:10時~19時
定休日:日・祝日