大人気アパレルブランド「余白」特集。
1本目の記事では、お店が誕生するまでの軌跡や今後の展望などを、代表の渡邊さんとスタッフの越川さんに伺いました。
後編の記事では、打って変わって取材陣が本気のお買い物!
こだわりが詰まりに詰まったアイテムを、隅から隅までチェックします♪
営業日は週2日! ネット販売も行なっています
余白の営業日は、金曜と土曜の週2日のみ。
「行きたいけれど、日程が合わないor遠い……」という方もご安心を。オンラインショップでも購入可能なので、お店に足を運べない方は、ぜひ公式HPをご覧ください♪
お店は縦に長く伸びる〝ウナギの寝所〟のようなスペース。
フロアは2スペースに分かれており、広々としているので、周囲に気兼ねなく気ままにお買い物を楽しむことができます。
余白で販売されているアイテムは、主に自社ブランド「yohaku」のアパレル製品。
老若男女、誰もが愛用できるオーソドックスかつ上質なアイテムが数多く取り揃えられています。
「yohaku」がテーマに掲げているのは〝定番・再生・産直〟の3つ。加えて、季節やイベントに沿った商品もお目見えします。
なかでも特に人気なのが、オリジナル自社製品の茶綿シリーズ。柔らかく軽やかな茶綿は、無駄な脱色や漂白をしてないため、肌に優しく、赤ちゃんも安心して使用できる優しさの詰まった逸品です。
ちなみに、yohakuのアイテムはほとんどが男女兼用で、サイズ2が女性のM、サイズ3が男性のMを目安に製造されています。
人気アイテムは1〜4までサイズ展開されているので、家族全員でお揃いをゲットするのも◎ですね。
インドで育てられているスビンコットンという高級綿の中でも特に品質が良いといわれている一番摘み&二番摘みの〝スビンゴールド〟のシャツは、触り心地がとっても滑らか!
生地の光沢と貝のボタンが上品で、フォーマルな場所でも大活躍間違いなしです。
広島県で生産されている備後節織は、全て職人さんの手作業で染め・織りを施した希少な素材。
生地にはたっぷりの空気が含まれているため、夏は涼しく、冬は暖かく、一年中着用できる優れものです。
取材時、渡邉さんが履いていたのは3年愛用した備後節織のパンツ。
写真ではわかりづらいですが、新品と長く愛用したものでは、風合いが全く異なります。
経年変化を楽しむことができるのも、上質な生地だからこそ為せる技。あなた好みの状態に育ててみてはいかがでしょう♡
環境にも職人さんにも配慮がなされた工夫とは
通常のアパレル製品では、大量の裁断クズが生まれます。裁断クズは用途が少なく、そのほとんどが廃棄されることに。
それを防ぐために、yohakuでは裁断クズが出ないデザインを多数考案しています。
さらに、製品を作る際は「空いている編み機があればやってもらうようにしている」と渡邉さん。
「父が縫製工場を営んでいたので、職人さんたちが忙しそうに働く姿を幼い頃から見てきました。なので、現場の職人さんに極力負担をかけず、気持ち良く洋服を作って欲しいと思っています」(渡邉さん)
環境、人、製品、全てに対して真摯な服づくりを行う。だからこそ、yohakuの製品は、たくさんの人に長く愛されるのだと実感しました。
女性スタッフが全員購入したという人気のワンピースは、生地を筒状のまま使用することで資源を無駄なく活用。
Vネックとクルーネックの2WAYタイプな上にポケット付きで、デザインも機能性も抜群のマストバイアイテムです。
(こちら、後日ネットで購入させていただきました! 着心地も機能性も抜群で、おでかけ着に部屋着にと、一時期は週3で着用しておりました……♡)
ブランド設立時から続けている〝再生シリーズ〟は、廃棄される生地や糸をリユースして製造されています。
エコなだけでなく、生地代がかからないため、お値段もとてもリーズナブル!
筆者は、春〜秋まで使用できる天竺素材のドバイパンツをゲットしました。
編集長が購入したのは、茶綿シリーズのパーカー。
「上質な素材を使っているから、手入れが大変なのでは……」と不安そうでしたが、渡邉さん自身は、「気にせずガシガシ洗濯している」とのこと(笑)。
「基本的に、洗濯機で洗えないものは作らないようにしています。繊細なアイテムも、ネットに入れて洗えばOK。特に織物は丈夫なので、くしゃくしゃの洗いざらいの方がサマになりますよ」(渡邉さん)
現代はツルピカ文化が浸透していますが、一昔前はアイロンすらなかったことに気づきました。
素材の良さをそのまま味わうことで、季節感も一層感じられるかもしれませんね。
編集長が、浅草橋発の別のアパレルブランド「HI-CONDITION」のパンツと浅草橋コーディネートした際の、投稿記事をぜひ参考に!
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お店には、厳選されたセレクトアイテムも豊富に取り揃えられています。
100%オーガニックの石鹸は、肌に優しいだけでなく香りも豊か。日常がワンランクアップする魅惑のアイテムです。
「腹巻、野草茶、靴下、ピーリングタオルなどのセレクト品は、自分たちが実際に使用して良かったと思ったものしか置いていません。マニアックなものも多数用意しているので、ぜひお店の隅々までチェックしてくださいね」(越川さん)
お店に気負いせずにふらりお立ち寄り大歓迎
「環境に配慮した服づくりを心がけていますが、私たちもコンビニで買い物をしたり、100円ショップに行くことだって多々あります。だから、お店にも気負いせず、ふらりと立ち寄っていただけたら嬉しいですね。今の世の中には選択肢が無数にあります。服が好き、エコに興味がある、上質なものを身に纏いたい……入り口はなんでも良いんです。『余白』で、選ぶことを楽しんでいただけたら嬉しいです」(渡邉さん)
私たちは、忙しない日々の中、つい利便性の高いものや安価なものを選びがちです。
それも悪くはないけれど、時には〝余白〟を楽しむことで、自分が大切にしたいもの、楽しいと思えることが見つかるかもしれません。
あなたにしか見つけられない〝余白〟を探しに、「余白」へ足を運んでみてはいかがでしょうか?
撮影/伊勢 新九朗
取材・文/牧 五百音
【余白】
住所:東京都台東区鳥越2-2-7 2階
営業日:金曜日 13:00~18:00 / 土曜日 12:00~18:00
(臨時営業などは毎月のカレンダーをご覧ください)