【浅草橋で鉄板焼き】「柳鳳」の贅沢サーロインステーキランチに舌鼓♪

神田川と隅田川の合流地点沿い。

「東京 浅草橋 ベルモントホテル」に併設する、ステーキハウスレストラン「柳鳳(りゅうほう)」で豪華な鉄板焼きランチをいただいてきました。

旬で新鮮な食材が目の前で手際よく調理されていく様は、もはや、れっきとしたエンタメショー。

お肉が焼かれる音、香り、口に入れた食感と、おいしいだけでは終わらない、五感すべてで味わえる鉄板焼き料理の感動をお伝えします。

主役級の存在感を放つ季節の野菜

今回いただいたのは、ランチメニューの「国産牛サーロインステーキランチ」。

■国産牛サーロインステーキランチ → 3,000円(税込)

  • 季節の焼き野菜3品
  • 産地直送 鎌倉野菜のプチサラダ
  • 国産牛サーロイン100g
  • 野菜炒め
  • 白飯orガーリックライス/味噌汁/香の物
  • デザート
  • コーヒーor紅茶

まず、最初にふるまってもらったのは、季節の焼き野菜と鎌倉野菜のサラダです。

この日は8月中旬で夏真っ盛り。

焼き野菜はインゲン、アスパラガス、甘トウガラシの3品で、どれも夏らしい生命力にあふれた緑の野菜でした。しかし、単に「緑色」と一括りにするのがはばかられるような、それぞれが異なる鮮やかな緑をしており、そのグラデーションが視覚でも楽しませてくれます。

料理長である山口さんの手により、鉄板の上で踊るようにテキパキと調理される3種の野菜たち。途中、インゲンとアスパラガスは鉄の蓋をして蒸し焼きにすることで、特に下ごしらえをしなくても、より色味も食感も高まるそうです。

サッと切り分けられ、きれいにお皿に盛られた野菜。

温かいうちに、まずは塩味だけで早速口に運んでみると……うまい! 月並みな感想で申し訳ないですが、噛むたびに野菜の甘みが口いっぱいに広がります。

個人的には、特にアスパラガスがお気に入りで、硬かったり筋張っているということがなく、それでいてシャキっとした歯ごたえが印象的でした。

今後、秋になれば丸ナス、春にはタケノコなど、その時々で一番の野菜が並ぶということで、ぜひどれも食してみたいですね。

鎌倉野菜のサラダは、産地直送というだけあってどれも瑞々しく、シャキシャキと新鮮です。

上述したとおり甘さはもちろんのこと、独特の苦みもまた野菜の旨味としておいしくいただくことができました。

幸福感に包まれるサーロインステーキ

前菜の時点ですでに高い満足度を叩き出してしまいましたが、次はいよいよメインディッシュの登場です。

目前にゴロンと鎮座する牛肉のブロック……ヒトの野生を呼び覚ますのか、大きな生肉は見ているだけでなんだか興奮してきます。

食材の調理される前の状態を見ることができるのも、実は鉄板焼き料理店の醍醐味かもしれません。

いざ、一度熱されればなかなか冷めることはないという厚さ3cmの鉄板の上に、耳心地の良い「ジュゥ~」という音を響かせながらステーキ肉が横たわります。

牛肉の焼ける芳醇な香りとスパイシーな胡椒の香りがダイレクトに鼻を刺激して、食欲はますますうなぎ上りです。

まだ中心部に赤みの残る絶妙の焼き加減のまま、瞬く間に食べやすい大きさに切り分けられると、ついにお皿の上へ。

膨れ上がったワクワク感を抑えつつ、一口頬張ってみると……期待を裏切らない圧倒的おいしさに思わず「うんうん」とうなずいてしまいました。

肉汁とともに旨味が口いっぱいに広がりますが、牛肉特有の臭みはまったくありません。そのままでも十分においしいですし、用意された醤油、ポン酢、塩につけて食べるとまた味わいが変わります。

特に個人的に注目だったのが、鹿児島県産の「母ゆずり」という名のお醤油でした。

甘みとコクが強く、お肉にとてもよく合います。先ほどの焼き野菜との相性も抜群で、自宅用に1つ買ってみようかと思うほど味が気に入ってしまいました。

そして、ノーマークだった牛脂のおいしさの衝撃。

正直、サーロインステーキを焼くためのものかと油断していましたが、しっかりと焼かれた質のいい牛脂は余分な脂が落ちて旨味が凝縮されており、味のパンチ力だけで言えばステーキ以上の存在感を放っていました。

さらに侮るなかれ、一緒に焼かれていた野菜炒めもまた絶品。

とことんシンプルでありながら、それゆえに素材の良さが際立ちます。何度も同じ謳い文句で申し訳ないですが、これもまた野菜の甘みを存分に堪能することができました。

最高のランチを約束する駄目押しのガーリックライス

メインディッシュを平らげ、ゆっくり余韻に浸ろうかというところで、「白ご飯とガーリックライス、どちらがよろしいですか?」と山口さん。

(存分にステーキを味わい、ここでさらににんにくは重たいかもしれない……)

と思いつつも、せっかくなのでガーリックライスを注文。しかし、そんな懸念は一瞬にして杞憂に終わるのでした。

細かく刻まれたガーリックと白米が、鉄板の上でジュージューと音を立てながら混ぜ炒められていきます。

漂うガーリックの香ばしさに、満たされていたはずの食欲が再び湧き上がってきました。

すると、ここで山口さんがガーリックライスをいったん端によけ、先ほど紹介した「母ゆずり」を直接鉄板の中心に数滴垂らしました。あえて鉄板に醤油を焦げ付かせると、そこにまたガーリックライスを戻し、隠し味程度に醤油風味をまとわせるという憎い演出!

ごはんとにんにくと醤油のみのシンプルな料理でありながら、繊細でいてやみつきになる見事なおいしさ。食材のポテンシャルと山口さんの腕前に拍手喝采です。

優しい味わいの味噌汁とおしんこもついてくるので、これだけでも1回のランチとして十分すぎるほどの満足感でした。

五感で満たされる至福の時間

この日のデザートは杏仁豆腐。

ほどよい甘さでお口を締めくくりながら、今日のランチを振り返ります。

山口さんの言う「五感で楽しんでいただく」というコンセプトのとおり、味はもちろんのこと、視覚、聴覚、嗅覚、触覚、すべてが極上でした。

ただ、私的に今回の国産牛のランチですでに身に余る幸福感だったにもかかわらず、ディナーで登場する米沢牛はまたさらに格別だとのこと。夢は広がります……。

何かを頑張ったご褒美や特別な日のお祝いなど、ちょっと贅沢な気分を味わいたい時こそ、ぜひ「柳鳳」で食事をされてみてはいかがでしょうか。

店舗情報

「ステーキハウス 柳鳳」
営業時間:11:30~15:00、17:00~22:00
※コロナ禍の影響で営業時間に変動あり

定休日:土曜・日曜・祝日(10名以上の予約の場合は問い合わせが必要)
お問い合わせ:03-5835-2051

文:小林
撮影:伊勢 新九朗