まるで大人の秘密基地⁉︎ あらゆるジャンルの工作やDIYを体験することができる「浅草橋工房」に潜入!

浅草橋好きな皆さん、『浅草橋工房』をご存知ですか?

名前は知っているけれど、なにをするところなのか分からない……それが、我々取材陣の正直な気持ちでした。

ならば実際にお伺いして、一体どんなスポットなのかを尋ねてみよう! ということで、さっそくお店に訪問! そこで我々は、想像以上のワクワク体験をすることになりました。

DIYやハンドメイドに興味がある方は必見♪

耳寄り情報満載の内容であることをお約束いたします。

外観だけではわからない、驚きと感動がぎっしりと!

やってきたのは、浅草橋駅から徒歩約3分の場所にある『浅草橋工房』。外観だけを拝見すると、工房のような、お店のような、はたまたオフィスのような……一見、どんなスポットなのか判別ができません。

それではさっそく、中へGO!

私たちを出迎えてくれたのは、代表取締役の坂本さんとスタッフの河口さん。工房を知り尽くしたふたりが、アテンドをしてくださいました。

坂本さんは、「写真は恥ずかしいので(笑)」とのことで、記念撮影は河口さんにお願いしました。

すると坂本さん、エプロンの文字が見えやすいようにと河口さんのエプロンを直すナイスアシスト!

ふたりのほんわか和やかな雰囲気に、こちらも思わずほっこりしてしまいました♪

改めて室内を見渡すと、電子回路やモーター、電動工具やハンドメイド作品などなど、とにかくありとあらゆるDIY関連のグッズが並んでいます。

あまりに種類豊富なアイテムがずらり。やはり、『浅草橋工房』の実態が掴めません……!

「簡単に言うと、ここは工作をするスペースと道具を貸し出すスポットです。電子工作、レザークラフト、木工、アクセサリーやデジタルツールなど、ありとあらゆる工作ができるよう設備を整えているんです。ちなみに、入ってすぐのエリアで栽培している野菜は、電子工学を駆使して成長を促しています。この菜園管理システムも、ワークショップでお教えしていますよ」(坂本さん)

つまり、こちらの工房は、ものづくりの街ならではのスポット。

どんなジャンルの〝ものづくり〟にも対応しているため、本棚には幅広いジャンルのHOWTO本が揃っていました。

少し変わった辞典類やサバイバル関連本は、坂本さんの趣味なのだとか。この本棚にも、大変興味をそそられました(笑)。

もとい、本題に戻ります。

工房では、定期的にあらゆるワークショップを開催。例えば木工なら、天然の木材を使用し世界に一本だけの木のボールペンや万年筆を作る講座を行なっています。

キッズに人気なのが、LEDが点灯する簡単な回路の実験。このキュートなハニワのモーメントは、坂本さんがデザインしたものだそうです。

工房は遊び心満載で、老若男女誰もが楽しめる仕掛けがいっぱい! 滞在10分で、すでにワクワクが加速していました。

女性に人気なのが、好みの革を使用してがま口ポーチを作るワークショップ。工房では、近隣のレザーショップと連携し、ワークショップで使用する革を自分で買いに行くという趣向を凝らした取り組みも行なっています。

窓際には、上級者が制作した工作物がディスプレイされていました。こんな精密なものをイチから作れるなんてすごすぎます!

「長年通っている人の中には、設計図も自分で作れる方もいます。初心者の方はまずワークショップで道具の使い方に慣れてもらうのが良いと思います。HPにワークショップのスケジュールを掲載しているので、ぜひそちらをご覧になっていただいて、興味があるワークショップを受講してみてくださいね」(坂本さん)

思わずテンションが上がる魅惑の地下空間をご紹介!

工房を利用したい方は、会員登録と予約さえすればOK。

一階には、文字やイラストをプリントできるレーザー加工機や3Dプリンターなど、最新鋭の機器が揃っています。

工業用ミシンも完備。他にも、油圧プレス機、大型裁断機などレザークラフトに必要な機械が数多く並んでいます。

1階を見学しているだけで、こちらの工房がいかに充実しているかがうかがえます。

すると、坂本さんが、「木工や溶接などの作業場は地下にあるのでご案内します」と奥のドアを開けてくれました。そこには、地界へ通じる重いドアが。

ドアを開け階段を降りていくと……!

なんと、広々とした作業部屋が現れました! たくさんの工具や機械が並ぶ光景は、まさに〝大人の秘密基地〟のよう!

地下にこんなスポットがあったなんて、浅草橋、やはりすごい街です!

しかも、各機械には、坂本さんお手製のダクトが備えられていました。そのため、部屋には埃っぽさが一切なく、視界もとってもクリア。これなら、どれだけ派手にDIYをしても家族や近隣に迷惑がかかりません!(※機械や工具を扱う際は、慎重にご利用ください)

カナヅチや留め具はもちろんのこと、溶接用のマスクまである……。

この工房、できないことを探す方が難しいような気がします。

「そうかもしれません(笑)。機械や工具類を合わせると300種類ほどは用意しているので、大抵のものは作れますね。畳サイズの木板もパソコンのソフトを使って好きな形に裁断出来ますので、テーブルなどの大型家具を作る方もいます。メンテナンスも定期的に行っていますし、営業中はスタッフも在中しているので、お声がけしてくれたらいつでもサポートします」(坂本さん)

ヘビーユーザーには、木工界の超有名人も!

とにかく、至れり尽くせりの『浅草橋工房』。

取材時、木管楽器を作っている常連さんにお話をお伺いすることができました。この方、実は木工の世界ではかなり有名な方で、「バロック木管図書館」というサイトを運営しているwood windさん。

工房には開設直後から通っていて、利用歴は5〜6年の大ベテランさんです。

wood windさんが制作していたバロック・ファゴットは、モデルの楽器を採寸し設計図を自作。

坂本さんも、「wood windさんの技術レベルは計り知れません」と仰っていました。

「自宅だと、音や木屑を気にして作業しなければなりません。しかし、ここなら、なんの心配もせず作業に集中できます。工作好きにはたまらない場所なんじゃないかな」(wood windさん)

木工のプロが太鼓判を押すスポット。それが『浅草橋工房』なのです。

ハンドメイドの聖地・浅草橋

ハンドメイドの材料ならなんでも揃う浅草橋。この町には、『浅草橋工房』のようなスポットが必要不可欠です。

全容を知ると、ますますDIYしたくなる! 工作欲を掻き立てられた初心者の私は、まずワークショップに参加することを決意。その様子は、またの機会にレポートしたいと思います♪

取材・文/牧 五百音
撮影/伊勢 新九朗

店舗情報

「浅草橋工房」

住所:〒111-0053 東京都台東区浅草橋1丁目34−3 宏和浅草橋ビル1階
営業時間:(月~金)13:00~21:00、(土・日・祝)10:00~19:00
※コロナ禍の影響で営業時間に変動あり

定休日:木曜日
お問い合わせ:support@craft-studios.com

浅草橋工房