地域コミュニティの場にも!地元色あふれるコワーキングスペース『ANOTHER DESK』(AD)

バシッ子在宅ワーカーの心強い味方となるコワーキングスペース『ANOTHER DESK』がオープン!

共用の仕事場となるばかりではなく、地域コミュニティの拠点ともなり得る可能性を秘めたその魅力に触れてきました。

浅草橋に生まれた
共創空間としてのコワーキングスペース

働き方改革が進むとともに、世の中に定着したコワーキングスペース。とくに自営業者やフリーランサーにとって、その存在はもはや必要不可欠だ。

とはいえ、コワーキングスペースが当たり前になるにつれて、本来そこに込められていた「願い」が希薄なものになっている感も否めない。

その願いとは「共創」だ。

そもそもコワーキングスペースは、異業種の者たちが交流して、イノベーションを生み出すことを期待された空間だった。その実現は当然簡単ではないにしても、今日本にあるコワーキングペースの多くが、単なる共用の仕事場の域を出ていないのはやはり残念なことだろう。

だが、「共創」という願いが掛けられたコワーキングスペースは日本にも少なからずある。

2024年10月に浅草橋にオープンした『ANOTHER DESK』もそのひとつだ。

女性建築家が手掛けた
昭和レトロなオフィス

まずは『ANOTHER DESK』の施設をみていこう。

『ANOTHER DESK』の所在地は浅草橋駅から徒歩で約3分の横山ビルの3階。以前、『浅草橋を歩く。』でも取り上げたフラワーショップの『花楽堂』のお隣である。

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『ANOTHER DESK』を訪れた方は、まずカウンター席に目を奪われるだろう。目に優しいミントグリーンの壁を背景とする、さながらBarのような雰囲気。

「……秘密基地のようだな」。室内に入るまでのオフィスビルの景観とのギャップもあって、筆者は思わずそういう感想を持った。

こちらは人工芝を敷き詰めたワークスペース。靴を脱ぎリラックスした状態で仕事をするのに最適だ。

スタンディングで仕事をしたい方向けの昇降式デスクも完備。また、写真に写るチェアーはバランスボールに腰かけたように前後左右に揺れる仕様。体幹が鍛えられる他、長時間の座り仕事が自ずと抑制されるので体への負担も軽減される。

その他、根を詰めて仕事をしたいときに最適な集中ブース。コピー機やロッカーなど、コワーキングスペースに欠かせないアイテムももちろん揃っている。

そして、『ANOTHER DESK』は随所に昭和レトロな意匠が施されているのも特徴だ。

たとえば、洗面台や給湯室に使用されている可愛らしい模様のタイルはビルの落成時から変わらぬもの。古いものが活かされ現代でも輝きを放っていることは、浅草橋という街それ自体の特徴とも通底している。

実は、『ANOTHER DESK』が入る横山ビル、その当時としては珍しい女性建築家が設計したという。

このことを知ったとき、「――呼ばれたと思った」と回想する『ANOTHER DESK』代表の雲下加奈氏。ここからは彼女にスポットを当てみよう。

代表を務める雲下氏は
今はなき名店の娘

雲下氏によれば、自身が経営に携わる企業からの独立が『ANOTHER DESK』を立ち上げるきっかけとなる。まずは雲下氏の職歴をひも解いていこう。

「もともとはソーシャルワーカーとして働いていたのですが、『もっと人生経験を積んでから戻って来よう』と転職しました。当初は派遣社員でしたが、縁があって正社員に雇用していただきました」

その会社で雲下氏は女性初そして最年少の取締役に就任する。「たまたまだった」と謙遜する雲下氏だが、それが偶然の産物でないことは彼女の後の経歴を見れば明らかだ。「自分がやりたいことと会社の方針にギャップが生じた」ことで、雲下氏は当時の上司とともに独立。海外のビジネスマンの方を支援する会社を立ち上げる。

「日本は海外の方からすると、言葉はもちろん手続きが何かと複雑でハードルが高い面があります。日本の文化が好きで来日して来た方々が孤立しないように精一杯のお手伝いをして来ました」

雲下氏の会社はコロナ禍のピンチも潜り抜け創業20周年に。ここで彼女は新たな転機を迎える。

「会社が20周年を迎えるタイミングで私も年女になったんです。『新しいことをするなら今しかない!』と思って独立を決めました。とは言え、コワーキングスペースをやることは当初想定していませんでした」

雲下氏によれば、事務所を探しながら、浅草橋でコミュニティを作りたいという思いが強くなって行ったという。もともと場所作り、人と人をつなげることが大好きだったという雲下氏。コワーキングスペースは、そんな彼女の性分に合ったものだったのだろう。現在雲下氏は『嘉登美合同会社』のCEOを務めるかたわら、『ANOTHER DESK』を地域に根付かせるため邁進している。

ちなみに雲下氏は浅草橋ともともと縁深い。かつて浅草橋で営業していた名店『食楽』の店主が、何と雲下氏のお父様なのだ。『食楽』は美味しい魚介料理をリーズナブルな値段で提供するお店で、我々『浅草橋を歩く。』編集部も大変お世話になった。余談だが雲下氏が「父が元気なうちにもう一度お店をやりたい」という展望を聞いたとき、筆者のお腹は期待のあまり高らかに鳴った。

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人と人をつなぐ
場所作りを目指して

雲下氏自身もまた浅草橋の下町イズムを継承する人物である。

「うちは親戚も下町で自営業を営んでいます。だから自分の頭で考えて、世話を焼く人ばかり。そのDNAは私も受け継いでいるつもりです」

そう語る雲下氏の面倒見の良さを、彼女が歩んで来た職歴が何より証明しているだろう。エッセンシャルワーカーから外国人ビジネスマンの支援まで、雲下氏は一貫して困っている誰かを手助けすることを生業にして来た。開業してまもない『ANOTHER DESK』でも、そんな彼女の〝世話焼き〟な一面はいかんなく発揮されている。

「浅草橋に開智日本橋学園という学校があるのですが、そこで国際バカロレアというグローバル人材を育成するための教育プログラムを受ける高校生たちと知り合いになったんです。彼らがデザインの授業で作った制作物の展示や、ビジネスの授業のプレゼンの場として『ANOTHER DESK』を使って良いと提案したら、とても喜んでもらえて。また、そういう子たちと地元の人々をつなぐ場所として、浅草橋に還元できたら素敵ですね」

浅草橋の人々が老若男女問わず集まれる場所作り。その取り組みの一環として、『ANOTHER DESK』では浅草橋に縁あるお店や施設、アーティストの品を展示している。

僭越ながら、ここに『浅草橋を歩く。』編集部一階で営業する『古書みつけ』のアイテムを展示させていただく運びになった。

記事冒頭でも述べたように、コワーキングスペースとは本来「共創」という願いが込められた空間だ。コワーキングスペース発祥の地アメリカから遠く離れたここ浅草橋の地で、『ANOTHER DESK』は〝下町情緒〟というエッセンスを加えて、その願いを継承して行くに違いない。

近隣の住民や町で働く方々のオアシスに!

最後に、かくいう筆者もまた日頃からコワーキングスペースを愛用するノマドワーカーの一員である。

「それならば記事は『ANOTHER DESK』で仕上げるのが礼儀(?)」ということで、10月某日『ANOTHER DESK』を再訪した。BGMが流れない静謐な空間に響く、パソコンのかすかなタイプ音。いつも以上に仕事が進んだ。現在、『ANOTHER DESK』ではマンスリー会員の50%オフや、1時間の無料体験クーポンなど今だけのお得なキャンペーンを実施中。

浅草橋近郊にお住まいで、在宅勤務やリモートワークの方、営業の合間にいつもカフェで人目を気にしながら仕事をしている方など、仕事が捗らずお悩み中の方は是非ともご一考あれ。

文/及川(古書みつけ日替わり店主のひとり)
写真/伊勢新九朗

 「ANOTHER DESK」
住所:〒111-0053 東京都台東区浅草橋1-34-7 横山ビル3F
営業時間:10:00~19:00(土曜は16:00まで)
定休日:日曜日

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