野菜ってこんなに美味しいの⁉︎味覚の常識を変えてくれる絶品イタリアン「ボンマルシェボンテ」

浅草橋の玄関口、神田川をのぞむ好立地。

オープン11年目を迎えた人気イタリアン「ボンマルシェボンテ」さんを訪れた。

新型コロナウイルスによる休業要請もついに解除されて、食欲の自粛も解除されたグルメたちが続々と来店する。店内はあっというまに満席に(もちろんコロナ対策は万全っ!)。

われわれ「浅草橋を歩く。」編集部も、久々の来店レポートとあって、嫌が応にもテンションと食欲がアップする。

いい感じの雰囲気の店内を眺めているだけで、お腹がぐうぐう鳴ってくる。にしても、こんなふうに調理器具がぶら下がっているだけで、名店の匂いがプンプン漂ってくる! 腹が減りすぎて、思考がおかしくなっているのか(いや、そんなことは!)。

この世にこんなうまい野菜があったなんて!

「ごたくは抜きにして、さあ食うぞ!」というわけで、まずは「ボンテサラダ」を注文。

見てくださいこのボリューム! これでハーフサイズ(650円)!

丸茄子やズッキーニなど、計8種類の野菜がたっぷり。

食ってみた!

なにこのサラダ、めちゃくちゃうまいんですけど!

ぶっちゃけた話、僕は野菜なんて全く好きじゃない。

「野菜って、肉を食う前の葉っぱでしょ?」くらいのレベル。

しかしこのサラダは、野菜たちからほとばしるうまみがハンパないのだ。

なんでこんなに濃厚なの?

その理由は、まず第一に素材の良さ。

仙台の「小林農園」から直送された低農薬野菜をふんだんに使用しているから、野菜本来のうまみをとことん味わえる。まさに、大地の恵み!緑が濃い!

そしてもう一つの理由が、その調理法。生野菜だけでなく、揚げ野菜や焼き野菜がバランスよくブレンドされているから、うまみや食感のバリエーションが豊富で、まったく飽きが来ない!自家製ドレッシングとの相性も抜群!

そして極めつけは、スティックセニョールというイタリア野菜!(写真に写っている、トングで掴んでいる野菜です)

細長いブロッコリーなのですが、噛むほどに深まる甘みにはド肝を抜かれた。

「野菜って、こんなにうまかったんだ!」

36歳にして、ようやく気づかせてくれた一品だった。

苦手だったマッシュルームが好物に!

ボンテサラダの衝撃に恍惚としたのもつかの間、次の料理がやってきた。

さあ、いよいよ今度は「肉」か?

登場したのは「こだわりマッシュルームと小海老のアヒージョ」(730円)。

なんだよ!肉じゃないのかよ!

と店内で叫んで顰蹙を買うことはもちろんせず、プリプリの小海老を堪能。そしてまた小海老を堪能。なぜ小海老しか食べないかというと、実はマッシュルームが苦手だから。

「めちゃくちゃうまい!一口だけでも食べなよ」と、同席していた編集長に促されて、10年ぶりくらいにマッシュルームを口にする。マズかったらマズいと書くと覚悟を決めて。

……ありえへん。

この世からマッシュルームなんて消えてしまえと思っていた僕だが、この店のマッシュルームは食べられる。食べられるどころか、これは僕の知っているマッシュルームではない。食感も匂いも味も、何もかも違う。アヒージョの味付けも相まって、これでご飯何杯も食べられそうである。

……なんだ、この食べ物は⁉︎

店員さんにうかがうと、茨城の「芳本マッシュルーム」を使っているとのこと。芳源マッシュルームは、潤いのある地下水によって育てられ、一粒一粒を手摘みで、丁寧に収穫しているため、マッシュルーム本来の美味しさを味わえるそうだ。

またしても厳選素材! そして地下水の恵み!

あまりに美味しすぎたため、もう1皿注文してしまった。

なんというボリューム!なんというジューシーさ!

そしていよいよ、肉の登場だ。

われわれの元に現れたのは次の2品。

まずは、「ボンテの自家製ジューシー生ソーセージ」(830円)。

続いて、「名物!ひな鳥のロースト(ハーフサイズ)」(1380円)。

写真を見れば、一目瞭然。はい、うまいです。どちらも超絶うまい。

ソーセージのほうは、一切化学調味料を使わず、腸詰までお店でやっているとのこと。肉汁が溢れるとはよく言うが、溢れだす肉汁が、ジューシーでありながら口当たりが良くて、まったくしつこいところがない。

そしてひな鳥のローストは、ボンテの看板メニュー。写真はハーフサイズだが、お腹に余裕のある人は、1羽丸ごと注文することもできる。ブレンドしたハーブやスパイスで味つけし、1日マリネしたひな鳥をオーブンで高温で焼く。

じっくり休ませることで味をなじませているそうだ。

外はカリッと、中は香ばしくジューシー。ボンテに寄ったら必ず味わいたい絶品!

前代未聞の濃厚さ!パルミジャーノリゾット

肉を食ったら、シメは米!

ボンテのシメといえば、コレ!「伝統のパルミジャーノリゾット」(980円)

生クリームを加えたバターライスを、大きなパルミジャーノチーズの器に投入!
店員さんが目の前でチーズを削りながら、ライスと絡めて提供してくれる。

チーズの濃厚さをダイレクトに味わえて、チーズ好きにはたまらない一品だ。
そのあまりに芳醇な旨みにトリコになったお客さんの中には「このチーズの器を持って帰りたい!」という人もいるとか。気持ち、すごいわかる!

リゾットもおかわりして(はい。食いまくってます)、ワインのボトルも開けて、心もお腹も大満足の夕食でした。

今回紹介した以外にも、ボンテさんには無添加の発酵調味料を使用した自家製燻製料理や、ボリューム満点のパスタやピザも豊富に揃っている。

ヘルシー指向の女性から、ガッツリ食べたい男性まで、ニーズに応えてくれる幅が広いのがうれしい。

ランチではオーガニックなナチュラル食材を使用したボリューム満点の日替わりランチプレートも人気。ぜひ一度、足を運んで、味覚の常識を変えてみて!

ちなみに、ワインはボトル2800円で豊富なラインナップ

「ボンマルシェボンテ」
ランチ 11:30〜15:00
ディナー 17:30〜23:30
※年末年始休み

文:堀田孝之
写真:ディニティ夏幸