浅草橋で体験する本格アルザス郷土料理。ブラッスリー「ジョンティ(GENTIL)」

2020年3月、東京の町は閑散としています。旅好きゆーこあら、今回お邪魔したのは国内でも珍しいフランス・アルザス地方の郷土料理のブラッスリー。みなさんがイメージする“アルザス”ってどんなものかしら?

アルザスってどこ?どんな料理を食べられるの?ブラッスリーって何?そんな疑問をかかえつつ、一緒に入店してみましょう。

浅草橋駅徒歩3分「ジョンティ(GENTIL)」

浅草橋から徒歩3分、水色の建物が見えたらそこが「ジョンティ」

“Cuisine Alsasienn”(アルザス料理)という文字が見えます。中をのぞくと店内はなんと満席!! このご時世にすごいことですよ、なんでそんなに人気なの?そんなに料理が美味しいの?期待に胸が高鳴っちゃう。

まず、アルザス地方とは・・・アルザス地方はフランスの北東部に位置し、東側はドイツとスイスに接しています。縦に長いアルザス地方の西側にはヴォージュ山脈があり、フランス中心部と隔てられていることもあり、食文化や建物、言葉もドイツ、スイスの影響が強い地域。

ストラスブールという土地の名前を聞いたこともある人もいるかもしれない。

立体地図で見るとよくわかるアルザスの平野と山脈

立体地図で見るとよくわかるアルザスの平野と山脈

甘党ゆーこあらがアルザスと聞いて思い浮かべるのは、コンフィチュールで有名なフェルベールさん。バレンタインシーズンには都内のデパートでご本人から購入したことがあるのです。

あとは、アルザス出身のフランス人の友人のお宅(ボルドー)に遊びに行ったときに、アルザスの郷土料理“ポテトグラタン”を作ってもらったのでした。

友人が作ってくれたアルザスのポテトグラタン

友人が作ってくれたアルザスのポテトグラタン

ブラッスリー ジョンティの店内とメニュー

2020年で11年目を迎えるジョンティ。1階には7テーブルが所せましと並びます。赤×白のギンガムチェックのテーブルクロスが“それらしい”雰囲気をつくり出している。フランスの料理と言われるとかしこまっていく場所かしら?なんて思うけど、ここはブラッスリー。いわゆるフランスの居酒屋さんなのでカジュアルな服装で大丈夫!

海のないアルザス地方の料理のメニューはお肉が中心。豊富なメニューに初心者は悩んでしまうので、お店の方にオススメを聞いてみましょう。3,500円のコースメニューもありますが、今回は単品をオーダーします。

アルザス地方の絵画や写真も飾られている。

アルザス地方の絵画や写真も飾られている。

アルザスワイン?それともビール?ジョンティのドリンクメニュー

ジョンティはワインがおいしいお店。実は、店名になっている「ジョンティ(Gentil)」とは、アルザス地方独特のワインの格付けで高級ブレンドワインの呼称のこと。

やはりドイツに近いからかアルザスワインもほとんどが白。店名にもなっているGENTIL“HUGEL(ヒューゲル)”をいただきましょう。甘くフルーティな香りで辛口で重めの口当たりです。

アルザスワインは1リットルの細めのボトルが特徴なんだとか

アルザスワインは1リットルの細めのボトルが特徴なんだとか

そして珍しいアルザスの白ビール“クローネンブール”。こちらは、ほんのりオレンジの風味がする軽めの口当たり、これは飲みやすい。

お酒が飲めない方にはオリジナルのソフトドリンクメニューがおすすめ。こちらは“自家製季節の果実とハチミツのジュース”。この日はリンゴでした。

初めてのアルザス料理、オススメメニュー

それではいよいよ料理を楽しみます。
1品目は“発酵きゅうり”。酸味の少ないピクルスです。浅漬けとも違う、ポリポリとつまんでしまうおいしさ。

2品目は“榎さんのサラダ”。エノキがアクセントのグリーンサラダ。二人で食べるには結構ボリュームがある。

3品目は“厚切り自家製ハム”。これが前菜?? これメインじゃない?っていうサイズのハムがどーんと登場。すごい、こんな自家製厚切りハム初めて見た…。色もきれいだ。

薄い塩味のハムは、肉の味もしっかりとわかり食べごたえがある。脂までしっかり美味しい。これは初めての体験。

マスタードをつけるとさらにハムの美味しさが引き立つ。そして、付け合わせのキャロットラペとピクルスでさっぱりと。

4品目、いよいよアルザス郷土料理“タルトフランベ”

ベーコンと玉ねぎがトッピングされた薄焼きピザです。ドイツにもフラムクーヘンという同じ薄焼きピザがあるので、これもそのエリアでよく食べられるものなのでしょう。

パリパリとビールが進むおいしさ

パリパリとビールが進むおいしさ

そしてメイン“シュークルート”。豚のすね肉、自家製ソーセージ、スモークベーコン、キャベツ、ジャガイモの煮込み料理。ドイツのアイスバインにも似ている。これもなかなかのボリューム。

ほろほろほどけていくすね肉、素晴らしいベーコンのスモークの風味と旨み。素材によって煮込む日数を変え、シェフが手間暇かけて作るからこそ出せる味。素朴で滋味深く、これはまさにごちそうです。

こんなに美味しい料理ですが、オーナー・富田さんは特に修行をされたわけではないそう。今まで訪れきたフランスの他の都市とは全く違う景色、文化、ワイン、優しい人々がいるアルザスに一目惚れし、レストランをオープンさせてしまったのだからその情熱はかなりのもの。それは料理にも込められ、ちゃんと伝わってきます。

アルザスのデザート“クグロフ”

かなりお腹はいっぱいだけど、アルザスのデザート、気になるよね。もちろん、いただきます。ジョンティはデザートの種類も多く、何度か通いたくなってしまうのです。

デザートと一緒にオーダーしたのが“カフェ・アルザシアン”。これはコーヒーにアルザス地方の蒸留酒・オードヴィーをいれた食後酒。これが結構強い!ほんのり甘く、アイリッシュコーヒーの風味に近いかな。

デザートはアルザスの伝統菓子“クグロフ”。強力粉で作ることもあり、正直、デザートと言うかほぼパンです。

ココアアイスクリームが合う。

本日のタルト“タルトシトロン”もオーダー。レモンクリームがしっかりとしてて、これはたまらない。

・まとめ

今回、2名で注文するにはかなりの量だったので、1品減らすくらいがちょうどいいかもしれません。個人的には4名程で、いろんな料理をシェアするのが理想的。

まさか、こんな下町にアルザスがあったなんてびっくりです。オーナーが100軒以上内見をして決めた浅草橋のこの場所、気づけば10年以上も続く人気店。満席の理由も、もうわかりましたね。
今回、お腹に余裕がなく食べられず心残りのお料理(=グラタン)を食べに、また浅草橋に足を運びたいと思わせるお店でした。

撮影/文:UKOARA

ジョンティ公式サイト

住所:東京都台東区浅草橋2-5-3
営業時間:
[平日] 11:30-14:30lo 、18:00-21:30lo
[土日祝日] 12:00-14:30lo 、18:00-21:00lo
定休日:水曜日、第三火曜日