浅草橋駅からほど近い「季節の佃煮 柳橋 小松屋」と聞けば誰もが知る、柳橋の橋の袂の佃煮屋さん。
すでに、浅草橋を歩く。でもご主人インタビューを掲載していますが、知りませんでした、釣り船まで出していらっしゃるとは!!
[前編]昨日より今日、今日より明日、いいものを。「季節の佃煮 小松屋」四代目・秋元治さんインタビューここだけの話、出発するまで小松屋さんのお仕事取材だと思っていたので、
まさかこのあと、あんなに感動することとは、この時はまだ知る由もなかった清水です……。
「すごい!すごい!」しか言葉にできない、絶景独り占め
対岸にある同じ屋号の「小松屋」さんは、親戚の方がやっていらっしゃる屋形船のお店で、こちらの「小松屋」さんは佃煮販売のみかと思っていたのですが、前述した通り、なんと、お店の釣り船をチャーターして、隅田川舟遊び体験もできてしまうそう。
今回は、時節柄、「桜見物でもどうですか?」と、小松屋ご主人・秋元さんからお誘いを受けて乗船させていただくことになったのです。
さっそく乗船記録を記入し、救命胴衣もしっかり装着。いざ、出発!!
ちなみに、乗船予定だった動画カメラマンは寝坊して、まさかの乗り遅れ……! 代わりに編集長が動画を撮るとのことで、急遽、私が写真のほうを撮ることになりまして……。
舟遊びは遅刻厳禁なので、ご注意くださいー!
さて、スタートしてすぐに感じるのは、お天気も気温も最高! という、絶好の桜日和だったということ。 4代目店主秋元さん、「俺は晴れ男なんだよ!」と、朝の陽ざしをキラリと浴びながら話してくれました。このとき時間は9:30過ぎ。
神田川から隅田川へ出ると、両国橋・新大橋など大きな橋をくぐりますが、まだ桜の気配はなし。
時折すれ違う浅草からの水上バスに、お互い“楽しいね!”と言わんばかりに手を振り合う。
こちらは釣り船、波の余波で ザッブンザッブン大波をくらう。
しかし、これはまさに、自然のアトラクション! 手すりにしっかりつかまり、楽しもう。
佃島だけどパリ公園を右手に風を切り、本日のメイン「大横川」への水門を通ります。
最初の橋、越中島連絡橋をくぐると……。
うわぁぁぁぁぁぁぁ‼‼
川端康成が雪景色を綴るならば、私は桜景色を綴りたい。
両サイドに枝垂れ咲き、迫ってきそうな一面の桜。先へと進む川に吸い込まれそう。
これはまさに今しか味わえない特別な絶景。
とにかく、あまりに美しい光景にうっとりし、写真を撮る手もとめて、桜の世界に迷い込んでました。
エンジン切ると五感に響く声と音
二艘すれ違うのがギリギリの川幅に、行き交う船は観光船から二人乗りの自家用船まで幅広い。
船頭さん同士挨拶を交わしている姿を見たり、所々でエンジンを切り細かく場所を切り替えて桜の真下で停めてくださると、何とも言えない特別感を感じましたね。
静かな川沿い、エンジンが止まると聞こえてくるのは鳥のさえずり・歩道を歩く人の遠い声・風の音・そして、岸壁に打っては返す水の音。
友達同士ワイワイと楽しむのももちろんですが、川の上で耳を傾ける贅沢を味わって欲しいな。
途中、お馴染みの船仲間さんでしょうか。秋元さんが、「みづは」を運転する船頭さんに、「歌ってよ!」と何やらリクエスト。
「じゃ、あっちで」と進んだのは、平久川との合流地点。
するとなんと、「木遣り」を披露してくれました! 秋元さんもお返しにと「春は嬉しや」を披露!
では、わたくしも「新浅草橋音頭」を……とは、お二人が素敵すぎて言えませんでしたよ(笑)
※↑むしろ、伊勢がご提案せずに失礼しました!!笑(伊勢)
初耳! この舟、貸し切れるのですか!?
秋元さん曰く、「桜はまだ5分~8分咲き」。今月末まではキレイに見られるだろうとのこと。
この咲き誇るピークを越えたら、次は幻想的な「花筏(はないかだ)が楽しめるよ!」と……。
水面一面に敷き詰める可憐な花びら。船首が桜をかき分け、舞うようにうねる水面の桜。
想像だけで感動すらしてしまいますね。
そして、今回の出航は、取材だから特別かと思いきや、実はどなたでもご予約できるそうなんです‼
1 時間(1~10 名乗り)¥30,000 ー
テレビや雑誌の撮影は多いようですが、遊覧もOK! 時間が空いていて、秋元さんの体調が整っていたら、早朝や深夜の対応も可能だそうです。凄い。
そうときたら、今日の感動をお一人でも多くの方に、早く伝えなきゃ‼ と、清水、いつもよりやる気スイッチ早めに立ち上げてます。
さらに、小松屋さんから素敵なプランを教えていただきまして、1時間の舟遊びと「柳橋 大黒家」でのお料理を味わえるセットが、
なんと¥10,000-(お一人様)
お向かいさんにある大黒屋さんとのスペシャルコラボです!!
まずは、小松屋さんへお電話でお問い合わせくださいませ!!
ときは、10:30。もう戻らないと潮が満ちて帰れなくなる大横川。
往路でくぐった「越中島橋」や「巴橋(ともえばし)」などは確かにすべて頭上ギリギリ。
潮の満ち引き表によってベストな時間は変わってくるので、ご予約の際には日にちと合わせて確認してみてくださいね。
舟を下りたらお土産に佃煮をどうぞ!
玄関を彩る“晴れた日にしか咲かない松葉菊”が、「おかえり」と迎えてくれました。
戻ってからも少しお話を伺って、それでも時間は11:00。
今日の晩ごはんのお供をと、本業である佃煮をお土産にいただき、さてさて、次はどこを散策しようかな……。
[後編]昨日より今日、今日より明日、いいものを。「季節の佃煮 小松屋」四代目・秋元治さんインタビューちょいとおいでよ浅草橋へ。
文:清水 百恵(浅草橋勝手に親善大使)
写真:伊勢 新九朗
※以下、地図をリンクしてください。