浅草橋駅西口から数分!50年以上続く老舗「熊公」の絶品ジャージャー麺!

浅草橋駅西口からちょっと南に歩いたところに、美味しいジャージャー麺を出す店があるのをご存知でしょうか?

その名も「熊公(くまこう)」

なかなかインパクトのあるお名前。一体どんなお店なんだろう? と気になるところですが、切り盛りする御年70歳の女将さんから色々話を聞いていくと、創業から53年が経つ、かなりの老舗なんだそうです。

創業当時のお話を伺いつつ、値段、味、ボリュームの三拍子そろった名物料理、絶品ジャージャー麺をご紹介していきます!

浅草橋駅から近いけど台東区ではない不思議エリア

今回訪れた熊公さんは浅草橋駅から神田川を渡った交差点に前にありますが、実はこちらの住所は中央区の馬喰町。

というのも台東区の南端に位置する浅草橋駅の周辺は区境だらけで、神田川を渡ると住所が台東区浅草橋から中央区日本橋馬喰町へ。さらに少し西側へいくと千代田区東神田になる不思議なエリア。

とはいえ、浅草橋駅が最寄りということで、今回取材を受けてくださいました!

でっかく「熊公ジャージャー麺」と書かれたドアをガラガラと開け、いざ店内へ。店内はカウンターのみの小さな作りになっています。

カウンター上のメニューをちらりと見ると、様々な具材や種類の麺があって迷うところですが名物はなんといってもジャージャー麺。

通常のジャージャー麺だと680円ですが、チャーシューやワンタン、野菜などの具材を追加すると価格が変わる仕組みです。

今回は他のメディアさんの取材もあったことから、野菜ジャージャー麺(大盛り)を注文。

ちなみに、常連さんは「ジャージャー麺半カレーセット」を頼む方が多いそうです。

「熊公」というインパクトある名前の由来は?

チャッチャと麺を茹でて準備されている間に、熊公のことを聞いてみました。

やはり気になるのが、なぜ「熊公」というインパクトある名前なのかというところ。

こちらのお店は、女将さんのお父様が始められたお店で、お店を始めたころは札幌ラーメンが流行っていて、当時は札幌ラーメンを売りにしていたんだそう。

「北海道といえば熊!」ということで、熊公になったんだとか。当時を象徴する木彫りの熊が、いまでもお店に飾られています。

ジャージャー麺を売りにするようになったのは、創業から10年ぐらいが経った頃。お店の新しい魅力を探していたところ、ジャージャー麺にたどり着いたんだそう。そこからジャージャー麺一筋で40年も続いているなんて、すごい話ですよね。

熊公周辺の馬喰町神田川沿いエリアは、今でこそ単身向けの分譲マンションばかりですが、当時はオフィスビルが立ち並んでいて、繊維系の会社がたーっくさんあったんだそうです。そこで働く人達がぞろぞろ熊公に集まっていたと。

創業時から来ている人もいらっしゃるそうで、熊公の人気の高さが伺えます。

いざ、「ジャージャー麵」を実食!

ドン! とやってきたこちらの大盛り野菜ジャージャー麺。想像以上に大盛りでびっくりしました(笑)。

大盛りは3玉茹でて作るそうで、普通のお皿には収まらないのだそう。(ちなみに+150円の中盛りと+200円の大盛りの二種類があります。通常の1人前でも少し量が多めにあるので、大盛りにする時は胃袋と要ご相談を!)

野菜は、レタス・もやし・コーン・キャベツ・ゆで卵・トマトが入っており、野菜がてんこもり!

ジャージャー麺の甘めがありつつ、ピリ辛の特製味噌だれがクセになる美味しさ。コクを出すためにごま油が入っていたり、生姜・にんにくもふんだんに使われていて、唯一無二の味。

麺は、冷やし中華に出てくる玉子麺でタレとうまい具合に絡む絡む。するするっと食べられちゃいます。

いまの季節のように湿気を帯びてあまり食欲がでない時にこそ、これを食べると元気がでてきそう!

タレが足りない時は、カウンターにある壺から自由にとって追加できます。

お酢もあるので、ちょっと味に飽きてきた時にはこちらをかけて味変するのもよし。

ごちそうさまでした!

と思っていたら、スッとコーヒーゼリーが出てきました! こちらは女将さんからのありがたいサービス。いつも出されているとのこと。

ジャージャー麺の特製ダレはピリ辛なんだけどちょいと甘めなので、この苦味が強めなコーヒーゼリーがいい口直しになって最高ですね。

お持ち帰りもやってます!

持ち帰り熊公(なんと2人前で500円!とお手頃)もできるので、お家や職場に持ち帰るのもよし。持ち帰りで来られている方もちらほらいらしてました。

野菜もたっぷりとれて、ボリュームたっぷりな特製ジャージャー麺。ガッツリ食べたい人にはおすすめ。特製味噌ダレが食欲を増大してくれるので、暑くてちょっと食欲がイマイチって時にも最適。

テキパキと切り盛りされる女将さんや店内の雰囲気も含めて魅力的なお店でした。ぜひ訪れてみてください!

【熊公 (くまこう)】
〒103-0002
東京都中央区日本橋馬喰町2丁目5−11
JR総武本線「浅草橋駅」西口より徒歩3分
営業時間:11:00-14:30, 17:00-19:00
定休日:土日祝

写真:町田
文:カブレ佐藤