古民家でゆったり味わう下町焼肉「肉の大和」6月オープンの隠れ家的名店

焼肉好きの皆さんに朗報です!

浅草橋に見過ごせない焼肉屋さんが登場しました。

肉の大和さんは、今年6月にオープンしたばかりのニューフェイス。

鶴の湯さんの向かいにひっそりと門を構えています。

古民家を改装したお店は、焼肉屋の概念を覆すオシャレな佇まい。

期待にお腹を鳴らして、さっそくお邪魔してみましょう!

気軽に一人焼肉が楽しめるカウンター席

2階に上がるとテーブル席も充実

衝撃!隠れ家にあるまじきリーズナブルな価格

入店するとフレンドリーな店主さんに迎えられ、2階のテーブル席を案内されました。店内はどこぞの洒落た古民家カフェかと見まがう洗練された内装。でありがながら、来るものを拒まずのスタンスなので、気軽に来店できます。

「とりあえずビール!」を頼んで、メニュー表を眺めると、「肉、安くね?」と驚きました。ホルモン390円、カルビ790円、ハラミ630円…と、焼肉チェーン店レベルのリーズナブルな価格帯。洒落れたお店だったので、高価格を覚悟していたのですが、これなら値段を気にせず食べられそうです。というわけで、自家製キムチに舌鼓を打ちながら、手当たり次第にお肉を注文。

お肉の前にやってきたのが、生せんまい(湯引き)と焼き野菜。

ぶっちゃけ、せんまい苦手だったんですが、臭みはゼロで食べやすい!

食感を楽しみながら、肉到着前に早くもビールをおかわり!

さらには焼き野菜もいただいて、肉の到着を待ちましょう。

こんな肉厚なタン食べたことない!

記念すべき第1品目のお肉が到着!

記念すべき第1品目のお肉が到着!

これ、何かわかりますか?タンですよ!あのタンです!こんなに肉厚なタン、見たことありません!

焼かれた姿もまるでカルビのように肉汁が滴ります。レモンを絞ってからいただくと、「柔らかい!」。噛めば噛むほどうま味が溢れ出して、口の中がパラダイスに! このまま永遠にタンを食べていたい誘惑をシャットアウトし、次なる肉に挑みます。

安いのにうまい!うまいのにヘルシー

豪快にカルビとイチボが登場!

脂身が少なめで、赤身のおいしさを存分に味わうことができます。自家製ダレとの相性も抜群!その勢いでハラミまでいただく!

濃厚な味わいながら、脂っぽさがないため、どんどん食が進んでしまいます。全体的にお肉が大きめにカットされているのも嬉しいところ。お得感がやばいです。

店主いわく「自家製のタレと相性のいい肉をチョイスしている」とのこと。霜降りが多いと重くなりすぎるため、赤身系のお肉をメインにしてるとか。だから、たくさん食べてももたれないし、脂身が少ないからヘルシーです。

オリジナルの「青唐ハイ」で食が進む!

中盤戦にぜひご注文いただきたいのが、オリジナルのドリンク「青唐ハイ」です。

青唐辛子が入った酎ハイですが、このサッパリ感は未知との遭遇!

身体にいいものが胃袋に染み渡って、食欲がますますアップしてしまいます。

後半戦に向けて、ぜひ「青唐ハイ」を飲んでみてください。

肉の大和さんでは、ソムリエが選んだナチュラルワインなども飲むことができます。ワイン好きも満足できる焼肉屋さんですね。

お店の一推し!肉塊ロースと濃厚ホルモン

さて、肉に戻りましょう。

写真が何の肉かわかりますか?

これ、ロースですよ!あのロースです。肉の大和さんでは、ロースを肉の塊でいただけちゃうんです!

世界は広しといえども、ロースをこの大きさで食べられちゃうお店を見たことがありません(←だれ調べよ? By編集部)。ハサミで切り分けて、パクッといくと、「ザ・肉」と言わんばかりの食べごたえ。赤身中心なのに柔らかく、凝縮されたうま味が溢れ出てきます。さすがお店の一推しです。

ラストはホルモン。

ホルモンの美味しい焼肉屋さんって、お一人様だと行きづらいものですが、肉の大和さんのホルモンは専門店でもいいレベル。これまた自家製のタレがしっかり染み込んでいて、噛むたびに甘くて幸せなエキスが広がっていきます。「青唐ハイ」をおかわりしつつ、「ノー胃もたれ」で、最後までお肉を楽しむことができました。

シメはお茶漬けをさっといただき、ご馳走様!

いい肉を食べたという満足感と幸福感に酔いしれました。

どうして浅草橋?どうして古民家?

これだけ美味しいお肉を、どうしてこんなにリーズナブルに提供できるのでしょうか? 店主さんにお話をうかがいました。

「兵庫の実家も焼肉屋を経営しています。だから、昔からのつながりで、業者さんからいいお肉を安めに仕入れることができるんです。この店が目指しているのは、週1回通いたくなるお店。そのためには、価格をできるだけ抑えて、なおかつ美味しく、飽きがこないお肉を提供したいと思っています」

お店のこだわりは何ですか?

「単純明快な焼肉を目指していますが、少しひねりを加えることも心がけています。塊のロースや青唐ハイなど、当店のオリジナルです。おかげさまで、常連のお客さんには毎回頼んでもらっています」

どうして浅草橋の古民家をお店にしたんですか?

「私は東神田に住んでいたんですが、このところ浅草橋とか東京の東エリアが盛り上がってるなと感じていました。それで妻と物件を探していたとき、この古民家の前を通りかかったら、『ここだ!』と。直感ですね。焼肉に必要な設備を用意して、古民家の雰囲気は残すようにしました。落ち着いた雰囲気で焼肉を楽しんでほしいです」

コロナ禍の真っ只中のオープンで大変だったはずだが、最近は常連さんも増えてきているとのこと。会社帰りにグループや一人で立ち寄ったり、焼肉を食べてから目の前の「鶴の湯」さんでひとっ風呂浴びて帰る人もいるとか(お店の二階からは鶴の湯さんの明かりが見えます)。

焼肉屋というと、とにかくガッツリ食べられるガテン系のお店か、高級志向に走ったお店が多い。その点、肉の大和さんは、「ちょうどいい焼肉屋」だ。女性が一人で訪れやすい雰囲気で、かつ価格もリーズナブル。ボリュームも抜群。

ゆったりと自分のペースで焼肉を楽しみたい人に、ぜひオススメです!

文/堀田 孝之
写真/伊勢 新九朗