4月23日は、サン・ジョルディの日。
スペインのカタルーニャ地方のサン・ジョルディ伝説が由来で、王女を救った騎士サン・ジョルディを守護聖人として称え、彼が殉教した4月23日をサン・ジョルディの日としているのです。
この日に、本と薔薇の花を贈りあい祝うのが、カタルーニャ地方での風習。
そんな素敵な「本の日」を「もっと広めたい!」と、東京の下町・浅草橋にて、2024年4月20日(土)に企画されたのが、
本と、花と、珈琲と。
~サン・ジョルディの日の贈り物~
町の書店や花屋、カフェによるコラボレーションで生まれた、町の新たなイベントです。
なぜ、珈琲も加わっているかというと、「本と花に囲まれて飲む珈琲って良いよね」ということです。
このたびは、本イベントの企画&出店舗のひとつである「古書みつけ」の出版物「気がつけば40年間無職だった。」の著者、わたくし、難波ふみがレポートさせていただきます。
古民家スペース「瀬古商店」にて開催
場所は浅草橋西口から歩いて15分ほどの古民家スペース、「瀬古商店」。
ピカピカに晴れました。イベントは11時から。
入り口にはお花と植物が置かれ、賑やかにお出迎え。
トランクに入った沢山の絵本もお客さんを誘います。
出店舗のご紹介
入って左側には、浅草橋を歩く。及び古書みつけの我らがオーナー、伊勢が前日せっせと運んだ本たちが並びます。
古書みつけブースは、食随筆や「気がつけばシリーズ」を中心に、浅草橋の革ハギレ屋「and Leather」産のブックカバーも忘れず持っていきました。
そして何といっても、このイベントの為に書き下ろされた「おなかすいたなぁ」をバスケットに入れ、ババーンと目立つように配置。古書みつけの日替わり店主8人が書いた短編エッセイ、小説集。
表紙の目玉焼きがなんともそそります!
みつけブースにはXのフォロワーさんや私、難波に会いに来てくださった方もいらっしゃいました。
そして、一緒のブースに「花楽堂」のローズブーケや、ドライフラワーのミニブーケが色を添えます。この日限定のコラボレーション。誘われるようにお花を手に取る方も多かったです。
花楽堂さんは実店舗でもイベント参加してくださいました。
同じ並びには「書肆スーベニア」。
新刊本だけではなく、本好きあるある栞や本好きあるある豆本などがありました。
フラリと入って来たお客さんが思わず引き寄せられるラインナップ。
ちなみに、伊勢は豆本を購入しておりました。
反対側のカウンターでは「葉もれ日」が、珈琲とスコーンでおもてなし。
私もアイス珈琲を頂きましたが、とても飲みやすく美味しかったです!
やはり珈琲があると場が和みます。
少し暑いくらいの陽気だったので、アイスを頼まれている方が多かったですね。
そのカウンターの端っこには、みつけの日替わり店主でもある遠藤ゆく子さんが自身の作品を配置。レシートに詩を印字するという珍しいもので、詩が印刷され吐き出される様も含めて作品なのだなと感じました。
※ちなみに、ゆく子さんは、以前、浅草橋西口でモーニングのお店をやっていらっしゃいました↑
奥に進むと右側に「SANT JORDI【サンジョルディ】」さん。
まさにこのイベントのためにあるような店名は、店主の市川さんが「サン・ジョルディの日をもっと日本で広めたい」という思いからつけられました。現在は、店舗はありませんが、台東区の山谷を拠点に活動する「花屋兼本屋」です。
観葉植物やサボテン、色とりどりのお花がたっぷり!ギフトでお花を選ばれていくお客さんも多かったようです。
その左手には、このイベントの発起人でもあるAkaneさんのブランド、「NIR IDENTITY&BOOK」。読むしかできないブックショルダーや、ブック&フラワースタンド”サン・ジョルディ”などが素敵に並びます。そう、Akaneさんがつくった、花と本を飾れるスタンドも、「サン・ジョルディの日を広めたい」という思いのもとつくられた商品。
つまりは、このイベントは、2つのサン・ジョルディが揃っていたのです。
なんて素敵なお話!
そして、AkaneさんはSNSのフォロワーさんがたくさんいらっしゃるので、彼女に会いに来てくれるお客さんがたくさんいました!
来年もやりたいなぁ
イベントはお天気にも恵まれたので、遠方から来てくれる方もいらっしゃったり、まずまずの集客。犬の散歩がてら訪れる方や、お子さん連れの方などもいらっしゃいました。
店舗同士も交流も深まり、和やかでとても良いイベントになったと思います。
これから毎年サン・ジョルディの日が楽しみになりそう!
イベントのあとは打ち上げ!
みんなでお疲れさまの乾杯!!
私は残念ながら参加できなかったのですが、たいへん楽しい会になったとのことです。
来年もサン・ジョルディの日のイベントが開催されると良いなぁ。
古書みつけのYouTubeで公開されているダイジェストムービーもお楽しみください↑
文/難波ふみ
写真/伊勢 新九朗