きっかけは憧れの映画。浅草橋のN.Y「BLAST from the PAST←TOKYO」

全くもって“浅草橋らしからぬ”店構えのショップ「BLAST from the PAST←TOKYO」
2019年12月にオープンしたこちらのショップは、N.Yの街角?はたまたロンドン?いや、裏原宿?なんて錯覚を起こしてしまうような素敵な外観。
オシャレ大好きな方も、「なんだかおしゃれだなぁ。」と遠巻きに見ていた皆さんも、一緒に店内に入ってみましょう。

ツワモノクリエイターの作品を集めた「BLAST from the PAST←TOKYO」

JR浅草橋駅から徒歩3分、ひときわ目立つムラサキ色の壁のお店が「BLAST from the PAST←TOKYO」。(以下、「BLAST」)
オシャレな雰囲気が外観からひしひしと伝わります。

「BLAST」はオーナーの林さんを中心に、6人のクリエイターのバッグや革小物、アクセサリーなどを集めたショップで、販売されているものは全て1点もの。
6人のクリエイターは、本業ですごい仕事をしているツワモノ揃い。個性的に認めあえるメンバーが集合しています。そして、ここ、有名人やミュージシャンが通うというツウ好みのお店なのです。

BLAST from the PAST←TOKYO」は、50’s~60’sのアメリカからインスピレーションを受けデザインされたものが多く、店名からも伝わる通り、過去の素材を使ったり、当時の雰囲気を現在に合わせて作られたものが多く並びます。

パンジーのアートフラワーのアクセサリーは、“Violet few”の作品。ピアスやコサージュなど、シンプルなファッションでも主役級になれる少し毒のあるデザイン。

浅草橋の革を使った“KAWAI LEATHER WORK(S)”の革製品。革を薄くする職人技が素晴らしく、よい品質の作品が並ぶのも「BLAST」ならでは。

エイ革のボールペンなんて、カチカチつるつるで素人からみると「え、これ革なんですか?」なんて状態。こちらのボールペンは、オーダーメイドでカラーが選べます。

カーブが美しいレザートートバッグは“インターグローブ”の作品。全て手作業で縫われているからこそ出せる曲線です。
職人さんの手作りのため、ちょっといいお値段でしたが、こういう1点ものは一生モノになるよね。

ミッドセンチュリーの雰囲気たっぷりの”A metal”のアクセサリーは、まるでアート作品。

売っても売れなくてもいい。というガラス棚の中は、林さんのファッションの歴史を垣間見れるスペース。
ヴィヴィアンウェストウッドのオーブの腕時計、ど真ん中世代のゆーこあらにはめちゃめちゃ懐かしい!

この瞬間、ゆーこあらが雑誌『Cutie(←旧ロゴ時代)』を読んでいた10代、学生時代にラフォーレ原宿の地下の少し暗いエリアのお店で遊んでいた記憶が蘇ってきたのでした。
あの、おしゃれの原点の感じ。まさか、ここで、タイムトリップできるとは。

映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』から始まった靴作り

オーナーの林さんは靴作りのプロ。有名人の靴も手掛けています。
林さんの靴作りの原点は、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』。中学2年生の時、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に登場する未来の靴や、ホーバーボードに憧れ、テレビのブラウン管に紙をあてて靴の型を写し、それを何枚も合わせて靴を作ってみたのが始まり。

林さんの原点!

その後、アメリカの美大に入学、賞をとるまでに。そして、とうとう、あの憧れの靴を作った本人に連絡までしたのだとか。

と言っても、そのまま憧れの靴メーカーには就職しなかったのですが、好奇心と行動力で夢に近づきながら、人生を楽しむ林さんの話はワクワクが伝わってくる。

この日の林さんのスニーカーは、着脱がオートマティックのナイキ〝オートマックス”。近未来!

林さんのお話はオフレコがいっぱい、もっと聞きたい方はお店に遊びに来て一緒にファッションや映画の話をしましょう。
わくわくするような、素敵な1点物にも出会えるかも。

林さん、ありがとうございました!

「BLAST from the PAST←TOKYO」公式サイト

撮影・文:UKOARA

「BLAST from the PAST←TOKYOの基本情報」

住所:東京都台東区浅草橋2-12-1 照井ビル 1階
電話:03-4361-4008
営業時間:12:00~19:30
定休日:土日祝祭日